2005年10月14日
取材雑記3~見るだけの柿~
食後の取材先は、有田の窯元を2件と九州陶磁文化館である。
読者層が50代の男性という雑誌の編集部が選んだ有田の窯元は、井上萬二窯と柿右衛門窯と今右衛門窯。
今右衛門窯は明日伺うことになっている。
最初の訪問先である井上萬二窯に着くやいなや、2人は安いと歓喜の声を上げた。
東京で買う場合は、同じ物でも値段が高いらしい。
カメラマンのⅠ氏は骨董にも興味津々のかなりの焼物マニア。
柿右衛門窯でも同じ調子の2人だったが、撮影は順調にすすんだ。
ライターのY氏が、柿右衛門の由来となった柿の木のことを聞いたことがあると言い出した。
係りの人に尋ねると、展示場を2つ通り過ぎたところにある広い敷地に案内された。
そこには母屋らしき建物が2棟と、その奥に厳重に立ち入りを管理された工房があった。
そして大きな柿の木が1本。
母屋の屋根をはるかに越え、色付いた柿の実が点々となっている。
その柿は渋柿なので、干し柿にして窯元の一族の方に配られるという。
伝統は技術だけが受け継がれていくものではないような気がした。

投稿者 観光連盟スタッフ : 2005年10月14日 15:17