2005年12月02日
365日朝風呂にはいる、武雄温泉の朝湯会とは。~前編~
武雄温泉には元湯(もとゆ)という公衆浴場がある。
男ならば、絶対に朝風呂がよい。
まぁ、女でもいいのだが。
僕は噂で聞いていた。
地元のじいさんたちが、元湯に365日毎朝通っていることを。
そして、このじいさんたちは武雄温泉朝湯会のメンバーであることを。
前日から同じ敷地内にある楼門亭に泊まっていた僕は、6時30分ちょっと前に元湯に行った。
すでに開いていて、奥のほうから声が響いてくる。
入浴チケットを入り口で渡して、男湯の表示のあるほうへ廊下をまっすぐにすすんだ。
タオルを片手に浴室に入ると、10人ぐらいの人がいて身体を洗っていた。
もうもうと立つ湯煙でよく見えない。
空いているカランの前に陣を取ったが、石けんがなかった。
両隣で泡立っている石けんをチラリと見た瞬間、左隣のじいさんが声を掛けてきた。
「石けん持ってきとらんとね。こいば、使わんね。」
恐縮して、借りる。
石けんが無いことも、こうして貸してくれることも知っていただけに、僕は情けなくなった。
知っていたのに持ってこなかったのは、そのことを確かめたかったからだ。
とはいえ、見ず知らずの僕に石けんを貸してくれたじいさんに感謝した。
身体を洗いはじめると、今度は右隣のじいさんから声を掛けられた。
「しっかり洗うてはいらんばばい。お湯の汚るっけんね。」
新参者の僕は、ただひたすらゴシゴシと身体を洗うのだった。
続く
投稿者 観光連盟スタッフ : 2005年12月02日 18:22