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佐賀県立名護屋城博物館・名護屋城跡(さがけんりつなごやじょうはくぶつかん・なごやじょうあと)

忠実に再現した「黄金の茶室」は必見

唐津市と玄海町に広がる国特別史跡「名護屋城跡並陣跡」は、豊臣秀吉による文禄・慶長の役(1592年から1598年)の出兵基地であり、名護屋城跡を中心に半径3キロメートルの範囲にひろがるこの遺跡群は、全国から160を超える大名が集結し陣屋を構築して在陣するという、日本の歴史上にも類を見ない貴重なものです。
名護屋城は1591年から1592年にかけてわずか5ヶ月で完成した広さ17万平方メートルの巨大な城で、当時は大坂城に次ぐ全国2番目の規模でした。城の周囲には、全国から集まった武士と商人で人口20万人を超える城下町ができました。秀吉をはじめとした名護屋在陣中の大名たちは、茶の湯や能といった芸能を盛んに行い、荘厳華麗な桃山文化が花開きました。また、文禄・慶長の役では朝鮮半島から多くの人々が大名によって日本に連れて来られました。その中の優れた技術を持つ陶工は九州各地で窯を開きました。佐賀県を代表する唐津焼、有田焼なども彼らが作り始めたり、より発展させたものと言われています。
現在もなお、名護屋城跡や周辺陣跡では発掘調査が続けられています。博物館に隣接する木下延俊陣跡や秀吉の居住空間であった山里丸で確認された竹でできた茶室跡など、調査成果をもとに、当時の様子を感じていただけるよう、環境整備を続けています。
名護屋城跡に隣接する名護屋城博物館は、「日本列島と朝鮮半島との交流史」をテーマに、原始からの長い交流を示す約220点の資料を展示しています。博物館では、当時の名護屋城を「肥前名護屋城図屏風」や発掘調査成果を基にCGで復元した「VR名護屋城アプリ」を公開しています。個人用スマートフォンにダウンロードできるほか、アプリを楽しめるタブレットを無料で貸し出ししています。

博物館では、実際に名護屋城に持ちこまれ、使用された豊臣秀吉の栄華の象徴ともいうべき「黄金の茶室」を復元し、2022(令和4)年3月より常設展示。この茶室を使った呈茶の体験プログラムも実施されていて、当時の大名と同じ気分を味わうことができます。

《お知らせ》
2024年12月2日(月曜日)から2025年3月中旬は、館外貸出および展示室工事のため「黄金の茶室」をご覧いただけません。ご了承ください。

営業時間
9時から17時
タブレットの貸出は16時まで(返却は16時30分まで)
定休日
月曜日 ※祝日の場合はその翌日
年末年始12月29日から1月3日
所在地
〒847-0401 佐賀県唐津市鎮西町名護屋1931-3
料金
無料 ※特別企画展は有料の場合があります
黄金の茶室体験プログラムは「太閤コース」1人10,000円、
「大名コース」1人5,000円
駐車場
場所 周辺に数か所
大型 (台数・料金)
大型バス:6台・無料 ※名護屋城跡と共用
普通車(台数・料金)
普通車:58台・無料 ※名護屋城跡と共用
アクセス
大手口バスセンターから昭和バスの呼子線から呼子・波戸岬線乗り継ぎ、または値賀・名護屋線に乗車し、「名護屋城博物館入口」停留所下車。博物館まで徒歩約5分(300メートル)。
唐津市街から車で約30分。
お問い合わせ先
佐賀県立名護屋城博物館
TEL:0955-82-4905
メールアドレス:nagoyajouhakubutsukan@pref.saga.lg.jp
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