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鍋島緞通

写真:鍋島段通
桜や松の木製織機を使い、経(たて)糸と緯(よこ)糸ともに上質の木綿糸で一目一目を手で織り上げる伝統工芸品です。絹や羊毛と比べると肌触りがよく、通気性に優れているため、高温多湿の日本に適した織物です。はじまりは江戸時代初期。佐賀郡扇町の農家に生まれた古賀清右衛門が、長崎で中国人から緞通の技術を教わり、「扇町毛氈(もうせん)」として織ったのが、日本最古の綿緞通と言われる鍋島緞通の発祥。代表的な「蟹牡丹」柄は、優雅で大胆なデザインが魅力で、一時期は庶民への売買が禁じられていましたが、明治時代以降はその禁も解かれより多くの人々に愛されるようになりました。1910年には、佐賀市赤松町の吉島正敏が製造技術を受け継ぎ、今日の鍋嶋緞通の基礎を作り、今も伝統を守り続けています。 (2023年度 佐賀県観光連盟撮影)
エリア
中部エリア ( 佐賀市 )
カテゴリ
伝統工芸・特産品
季節
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