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写真:「寿屋別館」のマジェンバ

あなたはどれを食べたい? 佐賀のユニークな地元麺3選

池松晃弘
2024年03月29日


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佐賀には個性豊かな「地元麺」が多いことをご存知でしょうか?どれも絶品で昔から地元の方からも愛されているんです!
そんな佐賀の地元麺から今回は3つご紹介!佐賀でしか味わえないちょっとディープな麺料理たちをお届けします。

これらにいけば、さらに佐賀愛が深まること間違いありません。佐賀のことをもっと知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

大町の炭鉱マンが愛した麺が復活!
ヘルシーなのにガツンと衝撃的な「たろめん」

福母(ふくも)食堂

写真:たろめん

最初に紹介するのは、佐賀県大町町の地元麺「たろめん」。

たろめんは、ちゃんぽんのような見た目ですが、うどん麺を使用しています。牛骨と鶏ガラをベースに、生姜効かせたスープが特徴です。

高度成長期に大町町は、炭鉱の町。たろめんは当時の炭鉱マンの間で愛されていた一品です。2000年まではたろめんを食べられましたが、店が閉店すると、たろめんも食べることができなくなってしまいました。
しかし、「もう一度たろめんを食べたい」という声が集まり、有志によって2010年に復活。現在は3店舗で提供されています。(2024年3月29日現在)

写真:福母食堂の外観
写真:大町ふるさと館の外観

大町駅から徒歩約2分の場所にあるアンテナショップ『大町ふるさと館』内にある『福母食堂』さんへ向かいました。電車でアクセスしやすいのも嬉しいポイントですね。

写真:たろめんのスープ

早速たろめんを注文!
たくさんの野菜の上にえびが乗っておりインパクトがあります。生姜の香りも食欲をそそります。

まずはスープからいただきます。
ガツン!と衝撃。牛骨と鶏ガラベースの味わい深さの後に、キリッと生姜が引き締めてくれます。
牛骨と鶏ガラの旨みに生姜のアクセント。濃厚だけどスッキリと飲みやすい。
麺を食べる前からすでにやみつきです。

写真:たろめんの麵

次に麺をいただきます。野菜たっぷりのため、麺をすくおうとすると、もれなく野菜もついてきました。
麺は細めの乾麺を使っており、スープと絡みやすく、スルッと喉に入ってきます。シャキシャキの野菜と麺の柔らかさの相性抜群です!濃厚なのに食べやすい。さらにエビも乗っており、様々な食感を楽しめる一品です。
新鮮な野菜が使用されているので、野菜の甘みもよく出ています。

写真:福母食堂のお座敷
写真:福母食堂のテーブル席

2023年2月にリニューアルされたこともあり、店内は清潔感があります。お座敷やテーブル席があり、広々としているので、小さなお子さんがいる方でも安心です。

スポット情報(2024年3月29日現在)
スポット名 福母食堂
住所 佐賀県杵島郡大町町福母297-4 大町ふるさと館内
電話番号 0952-82-2500
営業時間 11時から14時30分
(オーダーストップ:14時)
定休日 毎週月曜日
駐車場 あり(無料)
アクセス 大町駅より徒歩約2分

福母食堂

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駅近で王道ならここ!「佐賀ラーメン」の老舗

駅前ラーメン ビッグワン

写真:佐賀ラーメン

次にご紹介するのは『駅前ラーメン ビッグワン』さん。名前の通り佐賀駅から出てすぐのところにあります。

こちらでいただけるのは、「佐賀ラーメン」。
佐賀ラーメンとは、やや太めの柔らかストレート麺に生卵と佐賀のりがのっており、塩分や脂が控えめなのに豚骨の旨みがギュッと凝縮されたスープが特徴的です。

駅前ラーメン ビッグワンさんの創業は1983年。約40年以上も営業をされている老舗店です。私が取材に訪れた際も、地元の方とお見受けするお客様がたくさんいらっしゃいました。

写真:店主が調理する様子

店主さんが目の前で料理するのを見ながら、ラーメンができるのを楽しみに待ちます。迫力があり、かっこいい!

写真:佐賀ラーメンのスープ
写真:佐賀ラーメンの麺

まずはスープからいただきます。豚骨の旨みが口の中でジワッと広がります。
しかし、癖はなく飲みやすい!豚骨スープとはいえ優しい印象を受けました。
麺は生卵と絡めていただきます。豚骨スープと生卵が合わさり、まろやかな味に。ペロッとスープまで飲み干してしまいました。

写真:ビッグワンの店内

店内はカウンター席のみのシンプルな造りになっていますが、通路は広いので、
ファミリーでも気軽に足を運べそうです。

写真:ビッグワンの看板
写真:ビッグワンの外観

お店の外観は、赤レンガの可愛らしさと懐かしさを感じます。レトロな外観も魅力的ですね!

スポット情報(2024年3月29日現在)
スポット名 駅前ラーメン ビッグワン
住所 佐賀県佐賀市駅前中央1-13-16
電話番号 0952-30-8212
営業時間 【昼】
11時から15時
【夜】
19時から22時
定休日 日曜日(月曜日が祝日の場合、日曜日営業し、月曜日お休み)
駐車場 あり(無料)
アクセス 佐賀駅から徒歩約1分

駅前ラーメン ビッグワン

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山から海まで小城市の食材を使用!
地元愛が詰まったB級グルメ「マジェンバ」

寿屋別館

写真:マジェンバ

最後に紹介するのは、『寿屋別館』さんの「マジェンバ」。

マジェンバとは佐賀県小城市のB級グルメで、名前の由来は佐賀の方言「混ぜんば(混ぜて)」から来ています。小城産の食材、特製のタレ、麺を混ぜて食べる料理です。

2011年から小城市に誕生し、県外や海外からも食べに来る人もたくさんいらっしゃいます。
マジェンバは店舗によって使用する食材や味は異なり、今回は創業約70年の『寿屋別館』さんにてマジェンバをいただきました。

写真:マジェンバで使用されている食材
写真:寿屋別館のメニュー表

今回特別に、マジェンバに使用されている食材をお見せいただきました。色とりどりの食材がたくさん!ほとんどが小城産の食材を使用しています。ただ小城産を揃えたのではなく、山から海までで採れる食材を揃えているとのこと!こだわりに圧倒されます。

備え付けのゆず胡椒はお店の手作りです。麺はなんと豆乳麺を使用。肌に良いと言われる食材が多いので、特に女性のお客様に喜ばれているそうです。

これほどこだわって、750円(税込)というリーズナブルな価格に驚きを隠せません。

写真:マジェンバに特製ソースをかける様子

お店特製のタレをかけていただきます。見た目は「まぜめん」に似ていますが、まぜめんよりもスッキリした味わいで、冷やし中華ともちょっと違います。オクラと長芋の粘り気で麺によく絡まり、食べ応え抜群です!
食材がたくさんあるので、食感も様々。一口一口を大切に味わいます。なんだか感謝の気持ちが湧いてきました。

スルスルと食べられるのに満足感はたっぷり。体に良いものを摂りたいけど満腹感も得たいという願いも叶ってしまいそう!体がとても喜んでいます。

写真:寿屋別館の外観
写真:寿屋別館の内装

『寿屋別館』さんは大通りから一本中に入った通りにあるので、少し迷うかもしれませんが、近くまでいくと、立派な建物なのですぐわかります。お店は会席料理屋さんなので、広々とした空間で料理をいただけます。一人客や女性客も多いとのことです。

写真:寿屋別館のマジェンバ
スポット情報(2024年3月29日現在)
スポット名 寿屋別館
住所 佐賀県小城市小城町本町163-7
電話番号 0952-72-2023
営業時間 【昼】
11時から14時
【夜】
17時から21時
定休日 毎週火曜日
駐車場 あり(無料)
アクセス 小城駅から徒歩約6分
備考 寿屋別館(Instagram)

寿屋別館

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佐賀には個性派な地元麺がたくさん!
あなたの好みを見つけてみてください

佐賀の地元麺3つをご紹介しました。いずれも個性的で、味はもちろん見た目にも、楽しめました。3つのお店を取材し、共通して感じたのは「地元への愛」です。地元で愛された麺を復活させる、伝統や常連さんを大切にする姿、地元の食材を使うこだわりなどがうかがえました。

佐賀で地元麺を食べられる際は、歴史やこだわりに触れながら味わい、より一層思い出深い一食にされてはいかがでしょうか。

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池松晃弘

佐賀って実はディープ!知れば知るほどハマる魅力的なスポットと楽しみ方をお届け!
神奈川県出身、九州を拠点に活動するフリーライター。28歳で福岡へ移住。瞑想が趣味なので、マインドフルネスになれるスポットをご紹介します。

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    あやか

    佐賀生まれ、理系大学生!食べることやお出かけが好きで、Instagramで佐賀の美味しい情報を毎日発信中。趣味はヨガ、好きな食べ物はプリンとお寿司。ライター初挑戦中ですが、私の記事が佐賀を知る、より好きになるきっかけになれたら嬉しいです!

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    愛知県岡崎市出身。お試し移住などを体験し、佐賀の虜に。
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    佐賀との県境で育った福岡県在住ライター。虫嫌いで運動音痴なのにキャンプ、サイクリング好き、休日は幼い娘と公園&食べ歩き。私の愛する佐賀は、佐賀平野の田畑を走る神埼北茂安線の風景。小麦畑、水田、収穫後の地平線と、季節ごとの変化がたまりません。

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    佐賀を訪れる人は街や町、スポットを創り上げる人々とそこに至るストーリーに共感されているのではと感じています。
    『佐賀経済新聞』運営や『佐賀バルーンフェスタ』広報等を担う中でふと気づく、佐賀の人やスポットのストーリーをお伝えしていきます。

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    福ちゃん

    佐賀県神埼市出身。趣味は、新店めぐり、山登り、映画&ドラマロケ地巡礼。神埼そうめん、北方ちゃんぽん、日ノ隈山山頂からの田園風景が大好き。佐賀の温かい人々との出会いを大切に、地元の魅力を再発見・新発掘できる旅を提案します!

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    高原陽子

    広い空、新鮮な食材、おいしい空気。佐賀はどこを訪れても元気をもらえます。佐賀生まれ、佐賀育ちのフリーライター。海外取材のときは、必ず佐賀の米と佐賀海苔をスーツケースに詰めていきます。一番かわいいと思う生き物は有明海に生息するムツゴロウです。

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    あそぼーさが編集部