佐賀県東部にある「みやき町」では、毎年6月下旬から7月中旬に大きくて綺麗なハスが満開になることをご存知でしょうか?他にも緑豊かで爽やかな風が吹く神社など自然に恵まれたスポットがいくつかあります。そして約100年前から受け継がれているこだわりの「ぼたもち」でホッと一息。そんな心と体が癒されるみやき旅をご紹介します。初夏のお出かけにぜひおすすめです。
※写真:みやき町観光協会提供
太古から咲く「二千年ハス」に癒される
千栗土居公園
最初にやってきたのは、千栗土居公園(ちりくどいこうえん)。筆者は「ちくりどいこうえん」と読んでいましたが、これは間違い。正しくは「ちりくどいこうえん」です。
ここでは毎年6月下旬から7月中旬頃、大きくて綺麗なハスが満開になります。ハスといってもよくあるものではなく、「二千年ハス」という珍しい種類です。二千年ハスは千葉県の約2,000年前の地層から見つかった種が芽を出したもの。それが千栗土居公園に移植され、育てられています。
他にも、花の開閉があたかも高貴な女性の舞姿のようであることから名づけられた「舞妃蓮(まいひれん)」も見られます。
今回訪れたのは、6月上旬。すでにいくつか見られました。上品かつ可憐で心癒されます。
満開だったらどんなに綺麗なのだろうと想像が膨らみます。
ハス以外のお花も咲いているので、遊歩道を歩きながらリフレッシュできる公園です。
スポット名 | 千栗土居公園 |
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住所 | 三養基郡みやき町白壁1074-22 |
電話番号 | みやき町観光協会 0942-96-4208 |
駐車場 |
■千栗土居公園内駐車場 ■市村清記念メディカルコミュニティセンター内駐車場 |
アクセス | 車:県道22号線千栗交差点を南へ車で2分 長崎自動車道東脊振インターチェンジより約20分 鳥栖インターチェンジから約25分。 JR中原駅よりタクシーで20分 バス:西鉄久留米バスセンターより(西鉄バス41番乗車から市原バス停下車)約30分 |
千栗土居公園
階段の先にある絶景!緑豊かな神社
千栗八幡宮
続いてやってきたのは「千栗八幡宮(ちりくはちまんぐう)。神亀元年(724年)に創建されたと伝えられる歴史の深い神社です。今年(2024年)でなんと創建1,300年!これを記念し、後世にも残せるように、社殿の改修や境内整備を行っています。訪れた時も鳥居の前で工事をしていました。今年(2024年)9月15日には創建千三百年式年奉幣祭という100年に1度しか行われないお祭りが開催されるとのこと。今後もたくさん楽しみがありますね。
鳥居の前に到着。鳥居の後ろには、階段が…。鳥居を過ぎると、長い石段が続いています!
1992年に開催されたバルセロナオリンピックの柔道にて、金メダルを獲得した古賀稔彦選手が、幼少の頃に身体を鍛えるために毎日駆け上がっていたとのこと。20代の筆者も負けじと上がります。
汗をかきながら上がりきると、凛とした佇まいの社殿が。スッと清々しい空気を感じます。
心が洗われた気がして社殿に思わず手を合わせていました。
社殿の横には樹齢約500年とされる御神木があります。緑が生い茂っているので、風が吹く度に草木の触れ合う音にまた癒されます。
ユニークな顔の狛犬もいました。よく見ると愛着が湧いてきます。
この他にも千栗八幡宮の拝殿内には、独特のコロンとした丸みのある様式の「肥前狛犬」という狛犬が納められているそうです。
さらに奥に進むと大きな東屋のようなものがあり、街を一望できました!開放感があり、
爽やかな風を感じられます。昔の人も同じように景色を眺めていたと思うとなんだか感動しました。
スポット名 | 千栗八幡宮 |
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住所 | 三養基郡みやき町白壁2415 |
社務所受付時間 | 午前9時から午後5時 |
電話番号 | 千栗八幡宮(社務所)TEL:0942-89-5566 |
駐車場 | 駐車可能台数 30台 (駐車料金無料) |
アクセス | 車:長崎自動車道東脊振インターチェンジ、鳥栖インターチェンジから車で30分 JR:JR久留米駅よりタクシーで約6分 バス:JR久留米駅から西鉄バス佐賀駅バスセンター行き乗車で約12分、千栗八幡宮前下車 |
千栗八幡宮
創業100年以上!こだわりのぼたもちをいただきホッと一息
綾部のぼたもち 喜久屋
最後にやってきたのは、「綾部のぼたもち 喜久屋」さん。こちらでぼたもちをいただきます。
お店はなんと100年以上続いており、今は4代目とのこと。昔ながらの味を受け継いでいます。
店主の吉戒さんによると、お餅はつき具合で硬さが変わってしまうので、寒い時や暑い時でお餅のつき具合を調節しているとのこと。あんこの味付けやお餅のつき具合が絶妙なため、一人前になるまで10年ほどかかるそうです!
さっそくいただきます。お餅がモチモチで柔らかく、食べやすい!そしてすごく伸びます。
あんこは濃厚ですが、甘すぎないのでどんどん食べられます。一緒についてくるお茶とよく合います。
店内には畳とテーブル席があります。木のぬくもりに囲まれた風情のある店内。なんだか安心できる空間です。パックでの持ち帰りもできるので、お土産にもぴったり!訪れた際も地元の方がお持ち帰りを注文していました。地元の方からも愛されているお店です。
ぼたもちのお店は、地域で10件以上ありましたが、後継者不足などもあり今では2店舗しか残っていません。昔ながらのぼたもちがいただける貴重なお店です。と吉戒さんより話を伺いました。
一口食べて感動した筆者としては、ずっと残っていてほしい!と願うばかりです。
想いの詰まったぼたもちなので、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?
スポット名 | 綾部のぼたもち 喜久屋 |
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営業時間 | 8時30分から18時 ※売り切れ次第終了 |
定休日 | 火曜日 |
住所 | 三養基郡みやき町原古賀2340−1 |
電話番号 | 0942-94-3648 |
アクセス | 中原駅より徒歩約20分 |
喜久屋
初夏に心癒されるみやき旅へ行きませんか?
今回は、心癒されるみやき旅をご紹介しました。大きく綺麗な古代のハスに癒されたり、緑豊かな神社で爽やかな風にあたりながら絶景を眺めたり。そして伝統を受け継いだ絶品ぼたもちでホッと一息。
筆者自身、心も体もリフレッシュできました。ぜひ初夏のお出かけにみやきへ足を運んでみませんか?