お出かけが楽しい春・夏シーズンが到来!自然が織りなす美しい風景をいたるところで観賞できる佐賀県は、絶景の宝庫です。春は大迫力の桜、初夏は緑が鮮やかな新緑、玄界灘の水平線にしずむ夕日が美しい浜野浦の棚田など、人と自然が調和した、心癒される風景が広がります。ここ佐賀県でしか出会えない春・夏の絶景旅へ。
(春)馬場の山桜
菜の花×桜のコラボレーションが楽しめる「馬場の山桜」
佐賀県武雄市にある知る人ぞ知る桜の名所「馬場の山桜」。なだらかな小高い山の上にそびえる一本桜は、武雄市天然記念物に指定されており、樹齢120年と推定されています。
農道の開通によって知られるようになったヤマザクラで、みかん畑の高台に立っています。高さ約12m、枝張りは東西約18m、南北約13mを誇り、市内に存在する山桜の中では最も大きく、今や撮影スポットとして話題の存在に!
桜の見頃は3月下旬から4月上旬。淡いピンクのつぼみから、白っぽい花を咲かせます。桜の開花と同じ時期に、菜の花が一面に咲き誇り、ピンクと黄色のコラボレーションはまるで映画のワンシーンを見ているかのよう!ぜひカメラ片手に春限定の絶景を堪能してみてください。
写真提供/武内公民館(1・2・3枚目)
馬場の山桜
(春)徐福サイクルロードの桜並木
1000本を超える桜のトンネルに感動! 「徐福サイクルロードの桜並木」
旧国鉄佐賀線の跡地に整備された約5㎞の徐福サイクルロードを往復するコース。ところどころに当時の駅をイメージさせる旧国鉄の駅舎やレールが残る風景はレトロ感満載!春になると1000本を超える桜が通りを彩ります。道幅が狭いため両側に植樹された桜の枝がアーチを作り、まるで桜のトンネルのよう!
桜のトンネルと称されるスポットは多くありますが、全長5km、しかも自転車・歩行者専用道路となるとなかなかない!起伏や急カーブがほぼないので子ども連れのファミリーにもおススメです。スタート地点にある佐賀県と福岡県を結ぶ赤い昇開橋(しょうかいきょう)もぜひチェックしてみてください。
(春)大興善寺のつつじ
広大な自然園で春絶景に出会う 「大興善寺のつつじ」
別名「つつじ寺」とも呼ばれている大興善寺。約1300年もの歴史を持ち、717年奈良時代の僧、行基菩薩(ぎょうぎぼさつ)により創建されたと伝えられます。本堂の裏山一帯の75000㎡のツツジ園は見頃の4月中旬~5月初旬になると約5万本のツツジで埋め尽くされます。
R1コクヨロジテム賞 うつろいとともに中でも「一目一万本」と呼ばれるスポットは必見!斜面を覆い尽くすように鮮やかな花を咲かせています。秋にはイロハモミジを中心にモミジが色づき、紅葉のスポットとしても人気です。平成24年7月に全国で115番目の「恋人の聖地」に
選定されました。大切な人とその時期にしか出会えない光景を見ながら、ゆっくり園内を散策してみてはいかがでしょう。
写真提供/大興善寺(1・2枚目)
大興善寺
(初夏)Tea Tourism天茶台
新緑とともに味わう贅沢時間 「Tea Tourism天茶台」
日本茶の名産地として知られる嬉野市。5月頃は鮮やかなグリーンの新緑が美しい茶畑が広がります。その嬉野のお茶を求めて旅をしたくなる新しい旅の提案「Tea tourism」が登場。茶師(茶農家)と対面し、栽培へのこだわりや品種の特長などを聞きながら、お茶をいただく体験プログラムが用意されており、お茶を通して嬉野の魅力を存分に楽しむことができます。
茶師・副島仁さんの茶畑にある「天茶台」。標高約200mの高台に位置し、市街を見下ろす絶景スポットです。大空の下、大自然に囲まれて、嬉野の景色を一望しながらいただくお茶は格別。その他、観光名所や温泉などを散策する「歩茶」、茶畑を舞台とした「茶花」を観光スポットとともに自転車でめぐる「茶輪」など貴重な体験もできます。体験は完全予約制です。詳しくはHPのご予約・お問い合わせフォームよりご確認ください。
写真提供/Tea Tourism(1・2・3枚目)
【体験】ティーツーリズム
(夏)いろは島
唯一無二! 48の無人島が生み出す絶景「いろは島」
いろは島は、伊万里湾東部、佐賀県唐津市肥前町と長崎松浦市福島の間の海域に浮かぶ多数の無人島の総称。島の数は48とされ、“いろは48文字”にちなんで弘法大師が名付けたともいわれる美しい景勝地です。
大小さまざまな無人島が青い海に点在する様子は、まさに唯一無二の景色。特に夏は、真っ青な空の下で島々を眺めることができます。いろは島の全体を眺めたい人は、高台にある展望台へ行くのがオススメ。展望台は年中24時間開放されているので、日の出や夕日、星が綺麗な夜景を楽しむことができます。透き通る海と心地よい潮風、そして優しい波の音に癒やされてみてはいかがでしょうか。
写真提供/唐津市肥前市民センター(1枚目)
いろは島
(夏)浜野浦の棚田
海と夕日と棚田の織りなす絶景! 「浜野浦の棚田」
玄界灘の小さな入り江に面した浜野浦は、海岸から階段のように、斜面に何重にも連なる棚田が広がっています。自然の地形に合わせて大きさや形を作られてきた棚田は、「段々畑」などとも呼ばれ、土地の少ない日本では稲作が始まった時代から続く風景です。
最も美しい光景として有名なのが、4月から5月の田植えの時期です。棚田の水田に張られた水が鏡のように光を映し、美しい夕暮れ時を演出します。入江の間の水平線に太陽が沈み、海と棚田がオレンジに染まる風景は圧巻です。平成11年に日本の棚田百選、佐賀県遺産にも選ばれました。
1月中旬から2月下旬までは、棚田のライトアップイベントを開催。約1万4000本のペットボトルを再利用した電飾で、青やピンクなど15分毎に色を変えます。また、青は「希望」、ピンクは「幸福」、黄色は「喜び」、緑は「未来」と、その色ごとに想いが込めれています。冬の澄んだ空気の中で見る、幻想的な夜の棚田のイルミネーションをぜひお楽しみください。
写真提供/玄海町みんなの地域商社(1・2・3枚目)