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写真:武雄温泉

佐賀駅から電車で行く! 武雄温泉日帰り旅(スポット編)

あやか
2023年08月04日

写真:武雄温泉駅外観

2022年9月に西九州新幹線が開業し、佐賀や長崎へのアクセスが便利になりました。そこで、西九州新幹線の発着駅でもある「武雄」に注目。前回、武雄のイチ押しグルメをご紹介しましたが、今回は観光スポットでの楽しみ方をご紹介します。

写真:電車の中の様子
写真:武雄温泉駅の時刻表

武雄温泉駅までは、佐賀駅から特急電車で約20分。おしゃべりしたり、車窓から外を眺めたりするのも旅の楽しみの一つ。武雄温泉駅周りに観光地が集まっているので、現地でも車がなくても楽しめますよ。

世界に一つだけ!自分だけの陶片アクセサリーを持ち帰ろう!

陽光美術館・慧洲園(けいしゅうえん)

佐賀はやきものの名産地!ここ武雄市にも「武雄焼」、周辺には「有田焼」「伊万里焼」などそれぞれの土地で発展してきたやきものがあります。
武雄温泉駅からバスで15分ほどの距離にある陽光美術館ではそれらの陶片を使って自分だけのオリジナルアクセサリーを作ることができます。お気に入りの陶片を組み合わせて、旅の思い出を作りましょう!

写真:選べるアクセサリー
こんなにたくさんの種類から選ぶことができます!

まずは何を作るかを決めます。
イヤリングやピアス、ブローチやストラップなどいろいろあって悩んでしまいました!私は髪を結んでいることが多いのでヘアゴムを作ることに。

写真:陶器の一部
陶片の一部。実際はこれの3倍ほどの量があります!

次にどの陶片をつけるか決めます。元々器だったものや、アクセサリー作り用に窯元さんから購入したものがあり、どれ一つとして同じ柄・形のものはありません。一つ一つ表情が微妙に違う猫の陶片が可愛くて私はこの子に決めました!

写真:完成したヘアゴム
完成したヘアゴム 可愛いです!

最後に接着剤でとめたら完成です!
簡単なので子どもから大人まで楽しめます!固まるまで時間がかかるので、アクセサリーは一旦スタッフの方に預けます。その間に美術館の展示やお庭を見て回るのがおすすめですよ。

写真:玉ヒスイ所蔵名品展
「玉ヒスイ所蔵名品展」より
写真:玉ヒスイ所蔵名品展
「玉ヒスイ所蔵名品展」より

陽光美術館では通常は中国陶磁器の展示がされていて、内容は年に2、3回変わります。現在は10月1日まで『玉ヒスイ所蔵名品展』が開催中。自然が育んだ1つの石から職人技で掘られた繊細な彫刻を楽しむことができます。加工ではない美しい色合いや質感をしているのが見どころです。赤、白、ピンクの3色の構成が美しい筆立て(写真:右)の展示も。
また、展示の近くには学芸員さんがいらっしゃいます。わからないことはぜひ聞いてみてくださいね!

写真:山を背景とした美しい庭
山を背景とした美しい庭を見ることができます

また、美術館から出ると、慧洲園という日本庭園が広がります。覚えておきたい見どころは3つ!
1つ目は「借景」という技法が用いられていること。雄大な御船山のあるこの土地を生かし、山を背景として庭が作られています。この庭を作った中根金作の得意な手法だったそうです。

写真:滝

2つ目は大きな石が使われていること、3つ目は滝が段々構えになっていることです。この滝も上から3段になっていて、特徴がよくわかる部分です!

写真:物見やぐら
庭の中に物見やぐらが!

お庭の中は自由に散策することができます。木が多いので案外日陰になっていてお天気の日でも気持ちよく歩くことができました。この日は閉まっていたのですが、お庭を眺めながら和菓子やお茶をいただけるカフェ「みふね茶屋」もあります。
どんどん歩き進めると、「物見やぐら」が現れました!

写真:お茶畑
立派なお茶畑

上まで登ってみると、立派なお茶畑を上から見ることができます!実際に見てみるともっと綺麗で思わず「おおー!」と声が出てしまいました。

写真:外観
外観

ぜひ旅の思い出に「陶片アクセサリー作り」やこの土地を生かした日本庭園を楽しんでみてください!

スポット情報(2023年8月4日現在)
スポット名 陽光美術館・慧洲園(けいしゅうえん)
住所 佐賀県武雄市武雄町武雄4075-3
電話番号 0954-20-1187
営業時間 10時から16時
カフェ「みふね茶屋」は土曜日、日曜日、祝日のみの営業
店休日 毎週水曜日
料金

■日本庭園「慧洲園」入園料
大人:600円 学生:500円(中学生以下無料)
■陽光美術館 入館料
大人:600円 学生:500円(中学生以下無料)
■入園・入館セット料金
大人:1,000円 学生:800円
■団体割引 15名以上
100円割引
■陶片アクセサリー作り
1,000円(入場料別途)所要時間/30分程度

予約は当日直前まで可能です。

駐車場 あり
アクセス JR「武雄温泉駅」からタクシー5分、バス7分(枯れ木の塔 下車)
備考 日本庭園 慧洲園(Instagram)

 

陽光美術館・慧洲園(けいしゅうえん )

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「映える」おみくじに夫婦檜で縁結び、自然のパワーを感じよう!

武雄神社・武雄の大楠

次に武雄温泉駅からバスに乗り15分、武雄神社に行ってきました!

写真:立派な夫婦檜
入るとすぐ、立派な夫婦檜に出会います!

まず、武雄神社と書かれた社号標※1を抜けると最初に出会うのがこの「夫婦檜(めおとひのき)」。

実は武雄神社には5柱※2の神様が祀られているのですが、そのうちの2柱※2仲哀天皇・神功皇后の力で、2本の檜が根元で結ばれたと言われているそうです。

縁結びと言っても男女の縁に限らず、人との縁、仕事との縁、お金との縁など多様な縁を結んでくださいますよ。私も早速願掛けすることにしました。 

※1神社名を石柱などに刻んで建てたもの。 
※2神様は1柱、2柱と数えます。 

写真:宝来鈴の売り場
写真:宝来鈴
願いに合わせた色の鈴を結びます!

まず、願い事に合わせた色の鈴を授与所でお受けします。
私は良縁を願い赤にしました!夫婦檜の真ん中にかかっている「鈴緒」に結び、願いを込めながら鳴らし、最後に2礼2拍手1礼の作法で御拝礼します。

見つけられたらラッキー!ハートの石

夫婦檜の近くには庭師さんの遊び心で作られたというハートの石があります。小さいので意外と時間がかかりましたが、その分見つけられた時は嬉しかったです!
皆さんもぜひ探してみてください。ヒントは夫婦檜の裏側です。

写真:白くて美しい本殿
白くて美しい本殿!

坂を登って進むと、本殿が現れます。武雄神社の使いであり象徴とされる白鷺に因んで白色です。珍しいですよね。運が良ければ、神社の池で実際に白鷺をみることもできるのだそうです!

写真:休んでいる様子の龍の絵

来年は辰年!本殿の中には中国からやってきて休んでいる様子の龍の絵が飾られています。これ、実は筆ではなく全て指で書かれているのです!実際見ると迫力がありました。タイミングが合えば誰でも見ることができます。ぜひ神社職員の方に声をかけてみてください。

写真:傘みくじ
可愛すぎる!傘みくじ

参拝が終わったら、おみくじをひきましょう!
ここ武雄神社には種類豊富なおみくじがあるのですが、おすすめは「傘みくじ」。実際の傘のように開け閉めでき、色もカラフル!傘の「生地」の部分に運勢がかかれています。

写真:傘みくじを結ぶ場所
中身を見たらここに結びましょう!

読み終わったら、ここに結びます。カラフルな傘がたくさん結ばれていて、ここを背景に写真を撮るのもおすすめです!

写真:御朱印
様々なデザインがあります!

武雄神社では色々なデザインの御朱印があり、御朱印帳を渡せばその場で書いてくださいます。色鮮やかで素敵です!

写真:御神木
御神木からパワーをもらいました!

本殿からさらに奥に進むと、全国巨木ランキング第7位、樹齢3000年と言われる大きな楠の木が現れます。悠々と地に根を張った姿は、思わず息をのんでしまうほどの存在感があり、自然のパワーを感じることができました!

写真:禰宜(ねぎ)の武雄さん
禰宜(ねぎ)の武雄さん

見どころいっぱいの武雄神社、ぜひ行ってみてください!

スポット情報(2023年8月4日現在)
スポット名 武雄神社・武雄の大楠
住所 佐賀県武雄市武雄町大字武雄5327
電話番号 0954-22-2976
御守、御朱印の受付時間 9時から17時
初穂料 宝来鈴300円 / 傘みくじ500円
駐車場 あり
アクセス

JR「武雄温泉駅」から車で5分・徒歩25分
バス「武雄高校前」から徒歩3分

備考 武雄神社(Instagram)

 

武雄神社・武雄の大楠

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まるでアニメ映画の世界!?温泉で旅の疲れを癒そう!

武雄温泉楼門・武雄温泉新館

武雄温泉駅から歩いて15分の距離にある、武雄温泉楼門・新館に行ってきました!
武雄温泉の歴史は約1300年と長く、ここでは国指定の重要文化財「楼門」や「武雄温泉新館」の見学や、貸切湯・大衆浴場含め8種の温泉を楽しむことができます。

写真:立派な楼門
到着するとまず立派な楼門が目に入ります!

まるで竜宮城の入り口のようなこの門は、東京駅の設計でも知られる辰野金吾が1915年に設計したもので、釘を使っていないのが特徴です。こんなに大きな門を釘を使わずに組み立てるなんてすごい技術ですよね!

写真:楼門の2階部分
天井四隅の彫り絵
写真:楼門の2階部分
扉の飾り金具にもこだわりが

楼門の2階に上がると、天井の四隅には子(ねずみ)、卯(うさぎ)、午(うま)、酉(とり)の彫り絵があります。同じく辰野金吾が設計した東京駅には残り8つの干支があり、合わせると十二支が揃う「ミステリアスな関係」として近年話題になっています。
また、昔の建物なのに蝶番にハートのモチーフが使われていて可愛かったです!
楼門の2階部分に入ることができるガイド付きの見学会は火曜日を除く朝9時〜10時の間で毎日開催されています。ぜひ干支の謎を自身の目で確かめに行ってみてください!

写真:武雄温泉新館の外観
アニメや映画の世界のよう!

さらに奥に進むと、武雄温泉新館が見えてきます。大正初期の姿に「復元」されていて、床や窓のガラスなどはできるだけ当時のものを使っているそう。よく見ると床や窓の色や質感が所々違っているのでしっかり見てみてください!窓は少しもやっとしているのが昔のガラスです。

写真:館内の様子
館内の様子

現在は資料館となっていて、かつて当時の大衆浴場の様子や当時最も貴重だったマジョリカタイルを見ることができます。

写真:当時の大衆浴場の様子
当時の大衆浴場の様子

当時の大衆浴場です。中まで入ることができるので、奥に置いてある温泉マークと写真を撮るのがおすすめです!
また、このマークの看板も実際に使われていたもので、当時の様子が偲ばれます。

写真:マジョリカタイルを使用した浴槽
浴槽の底部分に貴重なタイルが贅沢に使われています!

当時最も貴重だったという「マジョリカタイル」はカラフルで丸っこい模様が可愛いかったです。このタイルの浴場は普通の浴場の2倍の値段がしたそうで、驚きでした!

写真:2階の窓からの景色
2階の窓からはこんな光景が!

新館の2階は自由に出入りすることができます。当時は休憩所だったそうで、畳の広い部屋になっていました。真ん中にある大きな窓からはちょうど楼門を見ることができ、温泉マークに続く写真撮影スポットです!

敷地内で楽しめる3つの大衆浴場

写真:施設内の大衆浴場
写真:施設内の大衆浴場
写真:施設内の大衆浴場
写真:浴場の湯の温度

楼門・新館の見学以外に実際に温泉に入ることもできます。

敷地内の大衆浴場は3カ所で、温泉施設としては日本最古「元湯」・シンプルでより清潔感のある「蓬莱湯」・露天風呂とサウナ付き「鷺乃湯」です。 

写真:殿様湯
殿様湯
写真:殿様湯の控室
殿様湯の控室

貸切湯は、江戸時代に領主武雄鍋島氏の専用風呂として作られた「殿様湯」を始め5種類があります。総大理石のお風呂に控室までついていてちょっと優雅な気持ちになれますよ。

様々な成分が入り疲れに効果的な泉質の「武雄温泉」は旅の歩き疲れも癒してくれること間違いなし!ぜひ立ち寄ってみてください。

スポット情報(2023年8月4日現在)
スポット名 武雄温泉楼門・武雄温泉新館
住所 武雄市武雄町大字武雄7425
電話番号 0954-23-2001

営業時間

■元湯・鷺乃湯
6時30分から24時(最終受付は1時間前まで)
■蓬莱湯
6時30分から21時30分(受付は1時間前まで)
■殿様湯・柄崎亭
10時から23時

※予約制ではありませんので、現地での順番でお入りいただけます。

料金

■元湯・蓬莱湯
大人500円 小人(3才から小学生)250円
■鷺乃湯
大人740円 子供(3才から小学生)370円
■殿様湯
1室1時間:4,300円(土曜日、日曜日、祝日) ※平日割引料金:3,800円
■柄崎亭
1室1時間: 3,900円(土曜日、日曜日、祝日) ※平日割引料金:3500円

楼門や新館の見学は無料です。

駐車場 あり
アクセス JR「武雄温泉駅」から車で3分
バス「武雄温泉入口」から徒歩5分

備考

■ボランティアガイドの案内付き楼門干支見学会について
《見学会期間》令和6年3月31日(日曜日)まで
《見学時間》9時から10時(受付9時30分まで)
《料金》(文化財保護協力費として)

一般: 大人500円、子ども250円 ※元湯入浴券付き
町内宿泊施設前泊者(宿泊日の翌日見学):
 大人400円、子ども150円 ※入浴券なし。

《実施日》毎週火曜日を除く毎日
《体験時間》20分程度

 

武雄温泉楼門

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武雄温泉新館

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あやか

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