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写真:ガンダムマンホールと、手前でマンホールカードをかざす手

お目当ては「ガンダムマンホール」! 宝探し気分で有田町を歩こう

福ちゃん
2024年08月09日

西松浦郡有田町といえば、言わずと知れた焼き物のまち。
大勢の買い物客で賑わう春の陶器市開催時だけでなく、町内には通年でギャラリーや工房見学ができる窯元も多数。お気に入りの器を探して歩く人のために、無料の駐車場やお手洗いなどの施設も整っていて、のんびりまち歩きが楽しめます。

そんな有田町に、全国に19ヵ所(2024年7月現在)しかないという新スポットがお目見えしたんです。
器をテーマにしたまち歩きも楽しいけれど、遊び心あふれるテーマを見つけて、自分だけのまち歩きを楽しんでみませんか。


このページ内で特集しているスポット一覧

※すべて西松浦郡有田町


有田町の観光地にある「ガンダムマンホール」

2023年9月に登場したという新スポット、その名は「ガンダムマンホール」!『機動戦士ガンダム』に登場するキャラクターやモビルスーツなどがデザインされたマンホール蓋です。
「全国各地に設置して、世代を超えたガンダムファンとの絆の証にしていく」というガンダム世代にはたまらないプロジェクト企画で、応募多数の中から見事有田町が選ばれました(拍手)!

写真:有田館の正面外観。左よりにガラス扉の出入り口があり、右側にカウンター窓口がある。上部に「有田館」の看板がかかっている

「ガンダムマンホール」を探す前に、有田観光協会(有田館)で「マンホールカード」を手に入れましょう。

写真:有田館内のカウンター窓口で、男性スタッフがマンホールカードを差し出している様子。カウンターの上に「マンホールカード配布中」の案内版が設置されている

「マンホールカード」とは、下水道への理解関心を深めてもらおうと、路上を飾るご当地グッズとして、下水道広報プラットフォーム(GKP)が、公式マンホールカードとして登録し、各地方公共団体が発行しているカードです。
無料でもらえますが、現地に行かないとゲットできないので、早い者勝ちの一人一枚の限定配布!
マニアの方は早めにゲットするのがオススメです。全国のガンダムファンだけでなく、マンホールカードコレクターにも人気です。

写真:マンホールカードを差し出す手元。マンホールの図柄と、設置場所の緯度経度が記載されている

無事カードを手に入れたら、実物のマンホールを探して街へ繰り出しましょう。
もちろん場所を人に聞くのもアリですが、せっかくなので宝探し気分を楽しんで!

写真:有田町内のトンバイ塀

ヒントは「トンバイ塀」。トンバイ塀とは、登り窯に使われていた耐火レンガ(トンバイ)の廃材や使い捨ての窯道具などを赤土で塗り固めて作った塀のこと。裏通りにいくつもあるのでちょっと途方に暮れるかもですが、大丈夫、そう遠くないところでそのうち絶対見つかります!

写真:ガンダムの図柄入りマンホール。ARITA、トンバイ塀の文字入り

辺りを見回すと、トンバイ塀の前に立つ「RX-78-2 ガンダム」が描かれたマンホールを発見!!頑丈な壁と、屈強なガンダムの凛々しさがリンクしていてとってもかっこいいですね。色使いも鮮やかで思わず写真をパシャリ。

写真:道沿いにトンバイ塀が続く風景。手前にガンダムマンホールがあり、その上でマンホールカードをかざす手が写っている

先ほどゲットした「ガンダムマンホールカード」と、トンバイ塀、マンホールの3つを一緒に撮影するのがオススメです。有田の路地はレトロな風情たっぷり。まち歩きで出会った風景も、心に残る印象的な一場面になりますよ。

写真:泉山磁石場の遠景。手前に草むらがあり、画面奥に採石を行った洞穴が見える

さて、有田町内の「ガンダムマンホール」はもう一つあるんです。
それは「MS-07B グフ」が描かれたマンホール!ヒントは「泉山磁石場」。

写真:泉山磁石場を見おろす高台にある陶石の説明板。高台には手すりがついている。

泉山磁石場は一部が国指定の史跡で、17世紀初頭に磁器の原料である陶石が見つかったことから、それまでつちものの陶器が主流だった日本の焼きもの業界に大変革をもたらした場所とされています。有田の繁栄の歴史がここから始まったと考えると、感慨深いですよね。そんな歴史が感じられる場所に設置されています。

写真:グフの図柄入りマンホール。ARITA、泉山磁石場の文字入り

「MS-07B グフ」が描かれたマンホールを発見!!泉山磁石場をバックに、グフの屈強な横顔が映えます。
表通り(大木有田線)を東北方面に進んでいくと、泉山磁石場への案内表示があるので、こちらは見つけやすいかも?

スポット情報(2024年8月9日現在)
スポット名 伝統文化の交流プラザ「有田館」(有田観光協会)
住所 佐賀県西松浦郡有田町幸平1-1-1
電話番号 0955-43-2121
営業時間 9時から17時
駐車場 あり※バス専用・要予約(有料)
アクセス JR有田駅から車で5分
備考 ありたさんぽ(外部リンク)
有田観光協会Instagram

有田観光協会

詳細情報を見る
スポット情報(2024年8月9日現在)
スポット名 トンバイ塀
住所 佐賀県西松浦郡有田町上幸平
駐車場 あり
アクセス 有田駅から車で8分

トンバイ塀

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スポット情報(2024年8月9日現在)
スポット名 泉山磁石場
住所 佐賀県西松浦郡有田町泉山1-5
アクセス 有田駅から車で5分

泉山磁石場

詳細情報を見る

有田焼の絵付け体験でオリジナルの風鈴を作ろう

写真:たくさんの風鈴が下がっている様子
写真:二宮閑山の店舗外観。軒下やショーウィンドウに風鈴が下がっている

有田の歴史を肌で感じていたら、あまりの暑さに辟易。
JR有田駅前に戻ると、チリンチリンと涼しげな夏の音が響いていました。
駅前にある陶磁器専門店「二宮閑山(にのみやかんざん)」では、風鈴などに絵付けができる風流な体験が楽しめます。

写真:素焼きの素材に絵付けしているエプロン姿の女性

湯のみほどの大きさの素焼きの風鈴に、思い思いの絵を描いていきます。

写真:絵付けしている手元

スタッフに丁寧に教えてもらえるので、はじめてでも大丈夫。所要時間は10~30分程度。できあがりは約3週間後で、自宅に郵送してもらえるので、旅の荷物がかさばらないのも嬉しいですね。
風鈴以外にも、ペンダントやキーホルダーなども絵付け可能です。

写真:店内の様子。壁沿いの商品棚と中央の商品台にさまざまな商品が並んでいる
写真:カラフルな陶製のピアスがたくさん並んでいる様子

店内には自社で製造しているというアクセサリーなどのアイテムが充実。
ピアスなどもすごくかわいいものが揃っているので、お気に入りを探してみましょう。

スポット情報(2024年8月9日現在)
スポット名 二宮閑山
住所 佐賀県西松浦郡有田町本町丙993 二宮閑山有田駅前ギャラリー
電話番号 0955-43-2169
営業時間 10時から17時30分
定休日 火曜日
料金 風鈴絵付け体験:1,650円(一度に体験できる人数は4名まで)
駐車場 あり
アクセス JR有田駅から徒歩1分
備考 二宮閑山ホームページ(外部リンク)

有田のブランド鶏を使ったハンバーガーでランチタイム

写真:トマト、レタス、卵、鶏肉をサンドしたハンバーガー

お腹がすいたら、すぐ近くのカフェ「hapi cafétta(ハピカフェッタ)」へ。
こちらは有田のブランド鶏「ありたどり」や国産牛を贅沢に使ったハンバーガーが自慢です。

写真:左にMサイズ、右にSサイズのハンバーガーが並べられた様子

有田焼の夫婦茶わんにちなみ、ハンバーガーも直径10センチ(Mサイズ)と8センチ(Sサイズ)が選べるので、お腹の好き具合によってお好きな方をどうぞ。
ふっくらバンズに、ハンバーグステーキの肉厚なお肉から肉汁がジュワリ!

写真:左から青、黄、赤のカラフルなソーダが入ったカップが3つ並んだ様子

それぞれグラデーションが美しい3種類の「イタリアン・ソーダ」も、映えること間違いなしです。

スポット情報(2024年8月9日現在)
スポット名 hapi cafétta(ハピカフェッタ)
住所 佐賀県西松浦郡有田町本町丙972-48
電話番号 0955-42-2057
営業時間 11時30分から19時30分
定休日 火曜日、第1・3・5水曜日
※SNSでご確認ください
駐車場 あり
※到着時にスタッフにお声がけください
アクセス JR有田駅から徒歩1分
備考 ハピカフェッタInstagram

焼き物の街を新たな視点で巡る街歩き、いかがでしたでしょうか。
筆者はガンダム世代ではないのですが、宝探しのようなワクワク感が楽しめた、充実したひとときでした。
家族やグループ、カップルでも盛り上がれると思います。有田町へお出かけください!

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福ちゃん

佐賀県神埼市出身。趣味は、新店めぐり、山登り、映画&ドラマロケ地巡礼。神埼そうめん、北方ちゃんぽん、日ノ隈山山頂からの田園風景が大好き。佐賀の温かい人々との出会いを大切に、地元の魅力を再発見・新発掘できる旅を提案します!

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    柴田愛梨

    愛知県岡崎市出身。お試し移住などを体験し、佐賀の虜に。
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    佐賀を訪れる人は街や町、スポットを創り上げる人々とそこに至るストーリーに共感されているのではと感じています。
    『佐賀経済新聞』運営や『佐賀バルーンフェスタ』広報等を担う中でふと気づく、佐賀の人やスポットのストーリーをお伝えしていきます。

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    佐賀県神埼市出身。趣味は、新店めぐり、山登り、映画&ドラマロケ地巡礼。神埼そうめん、北方ちゃんぽん、日ノ隈山山頂からの田園風景が大好き。佐賀の温かい人々との出会いを大切に、地元の魅力を再発見・新発掘できる旅を提案します!

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    YO-WRITE

    好奇心は人を生かす!楽しそうなことには前のめりで向き合いたい、福岡県出身佐賀市在住のサラリーマンです。趣味はミュージアムめぐり。好きな恐竜はステゴサウルス。佐賀で見つけたオモシロ案件を皆さんへお伝えします!!

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    佐賀生まれ、理系大学生!食べることやお出かけが好きで、Instagramで佐賀の美味しい情報を毎日発信中。趣味はヨガ、好きな食べ物はプリンとお寿司。ライター初挑戦中ですが、私の記事が佐賀を知る、より好きになるきっかけになれたら嬉しいです!

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    佐賀との県境で育った福岡県在住ライター。虫嫌いで運動音痴なのにキャンプ、サイクリング好き、休日は幼い娘と公園&食べ歩き。私の愛する佐賀は、佐賀平野の田畑を走る神埼北茂安線の風景。小麦畑、水田、収穫後の地平線と、季節ごとの変化がたまりません。

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    広い空、新鮮な食材、おいしい空気。佐賀はどこを訪れても元気をもらえます。佐賀生まれ、佐賀育ちのフリーライター。海外取材のときは、必ず佐賀の米と佐賀海苔をスーツケースに詰めていきます。一番かわいいと思う生き物は有明海に生息するムツゴロウです。

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