長崎街道に面した柳町地区は、明治、大正時代の旧家や銀行などの建造物が立ち並び、歴史の趣溢れるエリア。このレトロな街並みに映える艶やかな着物に着替えて、のんびりと界隈を散策してみるのはいかがでしょう。まるでタイムスリップしたかのような、フォトジェニックな街歩きを楽しんでみませんか。

大正10年に「履物問屋久富商店」として建てられた「旧久富家」。2階の一角に店を構える「よそほひ処・二葉」では、浴衣や着物などの和装体験を提供しています。AからDまでセット内容が異なる4つのプランがあり、事前予約をしておけば、約30分で美しい着物姿に変身させてくれるのです。
今回は、足袋や草履、小物、ヘアアレンジまでフルに揃った「Cプラン」を体験しました。

まずは、着物選びから。古典柄からモダン柄まで揃う豊富なラインナップの中から、好みやなりたいイメージに合わせてチョイスしましょう。サイズもMから2Lまであるので安心です。
手ぶらの来店でOKですが、洋服の上から着物を着るので、キャミソールやTシャツなど襟のないものを着用していく方がよさそう。

選んだ着物に合わせて帯をセレクトしたら、着付けタイムへ。自分で着るのは大変ですが、プロの手にかかればあっという間。着崩れしないようしっかりと着付けてくれるので、長時間の散策でも心配はいりません。

アレンジヘアのついたプランを選べば、和装によく合うスタイルを手掛けてくれ、一気に華やかな仕上がりに。

レトロな街並みによく映える着物姿が完成！ 貴重品以外は預かってくれるので、身軽になって街歩きへ出かけましょう。
プロのフォトグラファーによる記念撮影も別料金（30分10,000円から）で依頼が可能です。好きな場所で撮ってくれるので、旅の思い出にお願いしてみては。

スポット情報（2023年9月15日現在） 

柳町一帯には、着物姿を引き立ててくれる撮影スポットが点在しています。歴史を辿りつつ、想い出をたくさん写真に収めていきましょう！

今回は、呉服元町の交差点から始まる柳町地区を歩いてみます。交差点の西側には、江戸時代に長崎から小倉までを結んだ「長崎街道」の看板が。この街道を通じて西洋の文化が広く伝わっていったのですね。

レンガ・タイル張りの洋風モダンな建物は、「旧古賀銀行」。現在は大正5年当時の姿に復原され、館内には大正ロマンを感じられるカフェもあります。

旧古賀銀行の向かい側、石造の鳥居が印象的な「八坂神社」へ。境内には樹齢600年とも言われる大楠があり、古い歴史が感じられます。手を合わせ、心静かに参拝しましょう。

「旧古賀家」は古賀銀行を設立した古賀善平氏の住宅で、町家でありつつ武家屋敷のような佇まい。無料で見学ができます（有料展示期間あり）。約50畳もある大広間から庭を眺めつつ、古き良き日本の建築美を堪能しましょう。

通りのカフェやレストランで休憩を挟みながらの散策もおすすめ。時間があれば、佐嘉神社や佐賀城跡までエリアを広げて巡ってみるのもよさそうです。
「着物で街歩きプラン」を活用して、記憶に残るフォトジェニックな思い出をたくさんつくってくださいね。

旅の締めに立ち寄りたいのは、今話題のスポット「サガハツ」。2023年4月、佐賀駅高架下西側にオープンした施設で、飲食店や物販店など佐賀の魅力を発信するショップが詰まっています。

佐賀県内にある酒蔵の地酒を楽しめる「SAGA BAR（サガバー）」や、佐賀県産和牛を購入できる「CENTRAL BEEF（セントラルビーフ）」をはじめ、しっかり食事をしたい時はもちろん、ちょい飲みもスイーツも、お土産選びにもおすすめの店舗揃い。駅に直結しているので、乗車時間ギリギリまで過ごせるのもありがたいですね！

スポット情報（2023年9月15日現在）