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写真:お茶ボトルと風景

嬉野でマインドフルネス! サイクリングしながら 嬉野茶と温泉を堪能する旅

池松晃弘
2023年06月09日

「日常を忘れられるほど、何かに没頭できる旅行がしたい!」そんなあなたにおすすめの旅行先は、佐賀県の嬉野です。

サイクリングで体を動かしたり、足湯で疲れを癒したり、嬉野茶を味わったり。嬉野はマインドフルネスな体験をするのにぴったりな観光地です。

嬉野茶の魅力を知れば、今後の生活からお茶が欠かせない存在になることは間違いありません。ぼく自身、取材後からお茶を淹れる時間=自分と向き合う大切な時間になりました。

毎日忙しくて「気持ちが落ち着かない」「なんだかいつも疲れている」そんなあなたにぴったりな嬉野のスポットをご紹介します。

シモムラサイクルズ「茶輪」

サイクリングしながら嬉野茶を堪能

最初にご紹介するのは、嬉野温泉街の中にあるシモムラサイクルズさん。嬉野茶を入れた専用ボトルを携えて、サイクリングを楽しめる「茶輪」が体験できます。

写真:シモムラサイクルズの外観

周辺にはいくつか観光スポットがあり、ぜひ行っていただきたいのが「立岩展望台」です。立岩展望台は、海抜345メートルの高さから温泉街や茶畑を見下ろせる絶景ビューポイント。立岩展望台を目指しながら、観光スポットを巡るのがおすすめです。

写真:立岩展望台の景色

ママチャリ、クロスバイク、ロードバイク、電動自転車から好きな自転車を選択可能です。展望台までいくサイクリングコースは、急な山道を走ることになるので、電動自転車をおすすめします。

写真:いろいろな茶葉

次に茶葉をセレクトします。種類はなんと12種!「どの茶葉がいいの?」とよく聞かれる店主の下村さん。自転車以上にお茶のことについても、熱く語っていただきました。お茶への愛も伝わってきます!

下村さんによると「好みは人それぞれ。やっぱり実際に飲んでみて自分に合うのを見つけるのが一番」とのこと。多くのお客さまの相談に乗っているうちにたどり着いた最適な選び方は、なんとくじ引き形式。目をつぶって茶葉を選び、運命の出会いを楽しみました。

写真:専用ボトルと茶葉

専用ボトルも数色から好きな色を選べます。

写真:専用ボトル

お茶の淹れ方は、下村さんに丁寧に教えていただけるので安心です。

写真:専用ボトルと茶葉
写真:お茶を入れたボトル

専用ボトルを自転車に装着!この時点ではまだ茶葉と水が混ざっていません。振って混ぜたくなりますが、自転車の揺れで適度に混ざってくれるので、そっとしておくとのこと。どんな味になるのかワクワクしてきました。

写真:専用ボトルを自転車に装着

数種類のお茶を飲み比べてみたいときは、マップに記載の「茶輪」に参加しているお茶屋さんに立ち寄ることで、お茶のおかわりができます。(200円)お茶屋さんごとに異なる味わいをぜひ感じてみてください。ヘルメットもお借りし、いざ出発!

写真:地図

最初に立ち寄ったのは、「豊玉姫神社」。神社に祀られているのは、なんと白なまず様。嬉野では、なまず様を美肌の神様とし、食用にするのを禁止にしているほど大切にされています。お水をかけて肌の健康をお願いしましょう。

写真:豊玉姫神社白なまず様

次に立ち寄ったのは「轟の滝公園」。落差11メートルの滝から発せられるマイナスイオンに癒されます。

写真:轟の滝公園

所々にベンチがあるので、お弁当などを持参してピクニックにもぴったりです。

写真:公園のベンチ

ここで一度休憩。茶輪のボトルから水出しの嬉野茶をいただきます。嬉野茶の特徴的な甘みが体に染み渡ります。普段飲んでいるペットボトルのお茶との味の違いにびっくりしました。

シモムラサイクルズ

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貴重な体験!お茶の淹れ方教室「チャオシル」

美味しいお茶の淹れ方を学ぶ

「うれしの茶交流館チャオシル」では、美味しいお茶の淹れ方が学べます。
轟の滝公園のすぐ近くです。

写真:うれしの茶交流館チャオシル外観

チャオシルは、全国でも数少ないお茶専門の資料館。「お茶ができるまで」や「うれしの茶の歴史」の展示室でお茶の知識が深められます。

写真:館内の様子
写真:館内の様子

嬉野茶を実際に味わえる、喫茶コーナー。日当たりもよく開放的な空間です。

写真:喫茶コーナー

本棚には、書店ではあまり見かけないようなお茶に関する本がズラリと置かれています。本好きとしては、本棚を眺めているだけでも楽しめました。

写真:本棚

チャオシルに立ち寄ったらぜひ体験していただきたいのが、「お茶の淹れ方教室」です。なんと300円で美味しいお茶の淹れ方が学べます。体験するには予約が必要です。

お茶の淹れ方教室では、お茶の注ぎ方やお湯の温度によってお茶の味わいがかなり変わることが実感できます。たとえば、ぬるめであれば甘みが強く、熱めであれば苦みが強くなる。

「温度だけでもこんなに味が変わるんだ!」

お茶への興味が一気に湧いてきました。お湯の温度によって、出てくる成分が変わるそうです。

写真:お茶

お茶をペットボトルで買って飲んだり、飲食店の食事の前後でいただいたりと、普段何気なく飲んでいるお茶。これからはもっと丁寧に味わって飲もうという気持ちになります。

お茶を淹れて茶葉がひらくのを待っている時間があり、その時ふと気づいたのが「ただ待つだけの時間って久しぶりだなぁ」ということ。

写真:急須

今までは電気ケトルでお湯を沸かして急いでコーヒーを淹れる忙しない日々。今回の茶葉がひらくのを待つだけの時間によって、ホッと一息つけました。

お茶を何度か飲み比べる時間があり、お茶を味わいながら、「なんて豊かな時間なのだろう」と感じます。料理を味わう大切さに気づかされました。

待ち時間に自分と向き合う。味わうための気持ちの余白を作る。お茶の淹れ方教室で貴重なマインドフルネス体験ができました。

さらに驚いたのは、残った茶葉はなんとポン酢をかけていただけるとのこと。

写真:茶葉とポン酢

意外とマッチします。最後まで美味しく堪能しました。

うれしの茶交流館 チャオシル

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絶景!温泉街を見下ろす「立岩展望台」

展望台で飲むお茶も格別!達成感を味わおう

チャオシルを出発すると、山道の登りが増えてきました。思ったより急な坂なので、無理せず休憩を取りながら向かいましょう。程よく味が出てきたお茶を味わいながら自転車を漕ぎます。

写真:お茶ボトル

途中、きれいな茶畑に目を奪われました。

写真:茶畑

ついに立岩展望台へ到着!立岩展望台は、シモムラサイクルズさんから30分ほどの距離です。

写真:展望台

展望台からの景色はこちら。嬉野を広範囲に見渡せます。出発地点の温泉街も見え、達成感がありました。お茶は淹れ始めよりもかなり混ざっており、程よい苦味を楽しめました。味の変化をぜひ楽しんでください。

写真:展望台からの景色

温泉街の反対側を振り返ると、茶畑が広がっています。360°素敵な景色に囲まれる贅沢な時間でした。

写真:茶畑

立岩展望台

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温泉街「足湯巡り」

足湯で疲れを癒そう

サイクリングから戻ったら、温泉街の足湯で疲れを癒すのがおすすめです。温泉街には3ヶ所の足湯があります。どれも無料かつ徒歩圏内なのでぜひ3ヶ所とも回ってみてください。

子供用の足湯もある「湯っつら広場」

最初に訪れたのは、「湯っつら広場」。「ゆっつら」とは佐賀弁で、「ゆっくりと」「ゆったりと」という意味です。

写真:湯っつら広場

足湯に設置されているのは、なんとテーブル。足湯に入りながら飲食を楽しめます。パソコンで作業するのもおすすめです。

写真:足湯

スノコのイスがあることも嬉しいポイント。位置が固定されておらず好きな場所に移動できるので便利です。

子ども用の足湯は、カラフルな小石がおしゃれ!歩くと、小石がツボのように足裏を刺激してくれます。痛気持ち良い。

写真:こども用足湯

さらには手湯もあります。指先からポカポカしてきます。手先が冷えやすい人におすすめです。

写真:手湯

湯っつら広場

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岩風呂の足湯「シーボルトの足湯」

続いてご紹介するのは、「シーボルトの足湯」。嬉野の中でもっとも歴史ある足湯です。岩風呂は風情があってほっこりします。温泉街の中心地にあるため、平日の昼間にも関わらず足湯を満喫する人が絶えませんでした。

写真:シーボルトの足湯外観

作業服を着た方も入っているところを見ると、地元の人も休憩スペースとして活用していることがわかります。

シーボルトのあし湯

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まるでサウナ!足蒸し湯の「湯宿広場」

最後に紹介する足湯は「湯宿広場」。ぜひ体験していただきたいのは「足蒸し湯」です。7人掛けの席を円で囲むように座ります。

写真:湯宿広場

使い方は席に説明書きがあるので安心です。

写真:説明書

まずズボンを膝小僧まで上げたら、箱に足をいれます。中はかなり蒸しており、足を入れた瞬間からすでに熱さを感じます。

写真:蒸湯

木のフタを被せれば準備OK!フタの裏側にスキマがあると熱が逃げてしまいます。きっちりと密閉しましょう。さらに箱と足の間からも熱が逃げないように、タオルを挟んでおきます。

タオルを挟むことによって密閉され、足がまるでサウナにいる状態になります。ここから約10分から15分温めます。

温め終えて足を箱から取り出すと、足がかなりポカポカしていました。血行が良くなったからか、足がかなり軽くなっています。外気にあたると気持ち良い……。

湯宿広場

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開放的でおしゃれなお店「嬉箱」

嬉野茶を使った濃厚パフェを堪能

ランチは旅館吉田屋が運営している「嬉箱」でいただきました。

写真:嬉箱外観

開放的でおしゃれな空間が広がります。コース料理などもあるので、記念日やお祝い時の利用にもぴったりです。

写真:嬉箱外観
写真:室内の様子

注文したのは、「佐賀県産和牛のシシリアン」と「嬉野茶の箱パフェ」。
シシリアンとは、平たいお皿にライスを盛り、甘辛く炒めたお肉の上にサラダを乗せて、マヨネーズをかけた料理です。佐賀県のソウルフードとして、地元の人に愛されており、県内の喫茶店やレストランで食べられます。

嬉箱のシシリアンは、サラダのみ別皿です。シシリアンは、お店ごとに盛り付けや味付けにオリジナリティがあります。

写真:シシリアン
写真:サラダ

さっそく一口。甘辛いお肉と温泉卵、マヨネーズがよく合います。ガツンと食べ応えがありながら、どこか懐かしい味付け。いくらでも食べられます。

写真:シシリアン

ランチメニューは、ドリンク付きです。嬉野水出し緑茶を選びました。シシリアンとの相性抜群です。一口一口丁寧に味わっていただきます。

写真:嬉野茶

続いてデザートの「嬉野茶の箱パフェ」。おしゃれすぎて食べるのがもったいない。でも美味しそう。しばらく葛藤があってようやくいただきました。

写真:嬉野茶の箱パフェ

お茶の味がとっても濃厚です。アイスクリーム、生チョコ、寒天、ムースなどたくさんの食感があるので、飽きずにペロっと完食しました。甘すぎないのもポイントです。

デザートにもドリンクが付いていたので、嬉野紅茶を選択しました。嬉野紅茶はストレートでも飲みやすく、パフェによく合います。

写真:嬉野紅茶

Restaurant Cafe & Shop kihaco 嬉箱

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嬉野でマインドフルネスな旅行をしませんか?

嬉野で嬉野茶や温泉を堪能し、マインドフルネスになれるコースをご紹介しました。

嬉野に住む方は、普段どこで作られたお茶かを把握して飲んでいるとか。
それほどお茶にこだわりのある街なので、あまりお茶を味わったことがない人でも、味の違いがはっきりとわかります。

お茶を淹れるのって手間がかかってしまう。そんなイメージを以前までもっていました。しかし、取材後からはお茶を淹れる時間が自分と向き合う貴重な時間となっています。

「心もカラダも落ち着く時間がほしい」そう感じる方は、ぜひ今回のコースを体験してみてください。

ライターご本人

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池松晃弘

佐賀って実はディープ!知れば知るほどハマる魅力的なスポットと楽しみ方をお届け!
神奈川県出身、九州を拠点に活動するフリーライター。28歳で福岡へ移住。瞑想が趣味なので、マインドフルネスになれるスポットをご紹介します。

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    柴田愛梨

    愛知県岡崎市出身。お試し移住などを体験し、佐賀の虜に。
    現在は海の近く唐津市に拠点を置き、フリーランスで活動中。歴史、やきもの、温泉、おいしい食べ物…そして人の温かさ。佐賀の魅力は数え切れないほど。楽しみながら魅力発信をしていきます!

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    中島丈晴

    佐賀を訪れる人は街や町、スポットを創り上げる人々とそこに至るストーリーに共感されているのではと感じています。
    『佐賀経済新聞』運営や『佐賀バルーンフェスタ』広報等を担う中でふと気づく、佐賀の人やスポットのストーリーをお伝えしていきます。

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    福ちゃん

    佐賀県神埼市出身。趣味は、新店めぐり、山登り、映画&ドラマロケ地巡礼。神埼そうめん、北方ちゃんぽん、日ノ隈山山頂からの田園風景が大好き。佐賀の温かい人々との出会いを大切に、地元の魅力を再発見・新発掘できる旅を提案します!

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    YO-WRITE

    好奇心は人を生かす!楽しそうなことには前のめりで向き合いたい、福岡県出身佐賀市在住のサラリーマンです。趣味はミュージアムめぐり。好きな恐竜はステゴサウルス。佐賀で見つけたオモシロ案件を皆さんへお伝えします!!

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    あやか

    佐賀生まれ、理系大学生!食べることやお出かけが好きで、Instagramで佐賀の美味しい情報を毎日発信中。趣味はヨガ、好きな食べ物はプリンとお寿司。ライター初挑戦中ですが、私の記事が佐賀を知る、より好きになるきっかけになれたら嬉しいです!

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    佐賀との県境で育った福岡県在住ライター。虫嫌いで運動音痴なのにキャンプ、サイクリング好き、休日は幼い娘と公園&食べ歩き。私の愛する佐賀は、佐賀平野の田畑を走る神埼北茂安線の風景。小麦畑、水田、収穫後の地平線と、季節ごとの変化がたまりません。

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    高原陽子

    広い空、新鮮な食材、おいしい空気。佐賀はどこを訪れても元気をもらえます。佐賀生まれ、佐賀育ちのフリーライター。海外取材のときは、必ず佐賀の米と佐賀海苔をスーツケースに詰めていきます。一番かわいいと思う生き物は有明海に生息するムツゴロウです。

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    あそぼーさが編集部

  • 九州王国編集部

    九州王国編集部