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写真:眼鏡橋を下から見上げる風景。橋の奥に堰から流れ落ちる水が見える

酷暑を吹き飛ばす、 神埼市のパワースポット巡り

福ちゃん
2024年08月16日

夏ってこんなに暑かったっけ?と思ってしまうほど、皆が経験したことのないような猛暑が続いていますが、皆さん、夏バテなどで疲れてはいませんか?
こんな時は思い切り涼しくて、元気になれる場所に行くしかない!佐賀県神埼市には尋常でない暑さや日常に疲れてしまった人にもオススメなパワースポットがあるんです。


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癒やし効果絶大!マイナスイオン感じる流水

写真:放水している眼鏡橋の遠景。橋の上に4人の人物がいて放水を眺めている

JR神埼駅から車で約20分。「脊振の眼鏡橋(せふりのめがねばし)」は、1891(明治24)年に城原(じょうばる)川上流に架けられた石橋。美しいアーチ構造は、急流の負荷を軽減し、耐久性を上げるため採用されたそう。案内板には、「地形や工法上の数多くの困難を克服した、先人達の努力の結晶」とあり、神埼と脊振を結ぶ幹線道路として、交通運輸や産業開発に計り知れない恩恵をもたらした橋。2009(平成21)年に市の重要文化財に指定されました。

写真:橋の上から放水を見る様子
写真:放水する眼鏡橋

橋の欄干からは、「恵みの流水」が吹き出していて、マイナスイオンたっぷり。水しぶきがつくる虹も出ていて、癒やし効果は絶大。横の階段から水辺に降りると、川を渡って吹く風が何とも心地よいこと!

写真:眼鏡橋を下から見上げる風景。橋の奥に堰から流れ落ちる水が見える

地元では親子で楽しめる水遊びスポットとしても人気なのだそうです。「恵みの流水」が降り注ぐ川面はキラキラと光に輝いて美しく、程よくふりかかる水しぶきのおかげで涼しさ満点!

写真:堰から流れ落ちる水と、その手前の流水を受ける大きな岩の様子
写真:橋をたもとから眺めた風景。奥の林に向かって道が伸びている

川幅いっぱいに流れ落ちる、滝のような堰からの水も迫力があって、身も心も清められるようなひとときを満喫できます。

スポット情報(2024年8月16日現在)
スポット名 脊振の眼鏡橋
住所 佐賀県神埼市脊振町広滝
電話番号 0957-37-0107(神埼市商工観光課)
駐車場 あり
アクセス JR神埼駅からバス(車)で約20分

楠から琴の音が聞こえてくる?!穴場パワースポット

写真:櫛田宮の正面外観

さて、神埼市という名前の由来ですが、奈良時代に編さんされた肥前国風土記によると、西暦100年頃に第12代景行天皇が九州を巡行した際、このあたりには乱暴な神様がいて民が苦しめられていたため、この地に櫛田大神をまつったところ、災厄がなくなった事から、神の幸をうける平和の郷として「神幸(かむさち)の里」、転じて神埼と名付けられたんだそう。
そしてその景行天皇が創建したのが、神埼市市役所近くにある「櫛田宮(くしだぐう)」。あの「博多祇園山笠」などで有名な博多の櫛田神社は、神埼櫛田宮の分家。神埼櫛田宮は元宮にあたり、除災幸福(さいなんよけ)や病気治癒のほか、安産や子育て、縁結びなどにご利益があるとされています。

写真:扁額。下にしめ縄の一部が見える

本殿には1213(建暦3)年の社殿改築の際、順徳天皇が筆をとったとされる「櫛山櫛田宮」と書かれた扁額が掲げてあります。

写真:「琴の楠」。幹にしめ縄が巻かれ、大きな枝に支柱がついている
写真:「琴の楠」の別角度。木の周りを取り巻くように小さな石碑が複数建っている

境内には景行天皇が埋めた琴と呼ばれる琵琶から、芽が出て大樹となったクスノキ「琴の楠」があります。この木の周囲を、心の清らかな人が息を止めて7周半すると、琴の音が聞こえて願いが叶うんだそう!
樹齢千年を超える大樹なだけあって、1周10メートル以上はあるので、かなり難しそうではありますが、ぜひ挑戦してみたいところですね。

写真:肥前鳥居の正面右寄りの様子。手前に「県重要文化財 石造肥前鳥居」の石碑が立っており、奥に琴の楠が見える

また、境内には県重要文化財指定の「肥前鳥居」もあります。建立は1602(慶長7)年。このほか、同じく県重要文化財の神幸祭絵馬なども大切に保存されていますよ。

写真:お守りやお札などが木箱に並べられている様子

社務所ではご利益有りそうなお守りも揃っています。旅の記念にもぜひ。

スポット情報(2024年8月16日現在)
スポット名 櫛田宮
住所 佐賀県神埼市神埼419番地1
電話番号 0957-52-3016
営業時間 社務所9時30分から17時
定休日 なし(年末のみ、お祓いや祈祷を受けない時期あり)
駐車場 あり
アクセス JR神埼駅から徒歩10分
西鉄バス神埼市役所から徒歩3分
備考 櫛田宮ホームページ(外部リンク)

お寺のカフェの滋味深いランチでほっと一息

木造民家のようなラナカフェの外観。玄関の軒に大きなよしずが立てかけられている
写真:ラナカフェ店内の様子。和室に4人掛けテーブル席が2つ、縁側に2人掛けテーブル席が2つある。縁側から庭がよく見える

神秘的なパワーを感じた櫛田宮のすぐ隣で、気になるカフェを見つけました。「ラナカフェ」は、安居寺(あんごじ)の中にあるお寺カフェ。

写真:あんごじ御膳。手前に肉と野菜を盛り合わせた皿、中ほどに魚介と野菜のグリルを盛った皿、奥にご飯。左側中ほどに蒸し野菜が入ったちいさなせいろ、右側中ほどにたれが添えられている
写真:蒸し野菜が入ったちいさなせいろ

趣きあふれる座敷のカフェスペースで、緑豊かな庭を静かに眺めながら楽しめるランチは「あんごじ御膳」2,000円(デザートなしの場合1,750円)。肉や魚などをメインに、地元で採れた旬の野菜をたっぷり使った料理がズラリ。素材のおいしさを大切にした滋味豊かな味わいが特長です。それぞれ約3週間ごとに替わるという料理の中には、スパイスをきかせた多国籍な味わいも。

写真:アイスクリーム、生チョコレート、焼き菓子がセットされたデザートプレートと、急須と湯呑が並べられたお膳の様子

ヘルシーながらもボリューム満点で、食後のデザートまですべててまひま惜しまず丁寧に作られていることがよく伝わってくる料理は、一口ごとに元気になれること間違いナシ!

写真:畳部屋に置かれたちゃぶ台の上に、調味オイルや雑貨などのおみやげ品が並べられている様子。後ろの壁に休業日を記したカレンダーが掛けられている

すっかり料理が気に入ったら、使われている三穀米や辛みオイル、和紅茶なども店内で販売しているのでお土産にもぜひ。お腹もココロも満たされた、大満足なパワースポット巡りになりました。また来ますね~!!

スポット情報(2024年8月16日現在)
スポット名 ラナカフェ
住所 佐賀県神埼市神埼町神埼420
電話番号 0952-53-3687
営業時間 11時から16時(ランチは14時オーダーストップ)
定休日 日曜日、月曜日(ほか不定休あり)
駐車場 あり
アクセス JR神埼駅から徒歩10分
西鉄バス神埼市役所から徒歩3分
備考 ラナカフェInstagram(外部リンク)

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福ちゃん

佐賀県神埼市出身。趣味は、新店めぐり、山登り、映画&ドラマロケ地巡礼。神埼そうめん、北方ちゃんぽん、日ノ隈山山頂からの田園風景が大好き。佐賀の温かい人々との出会いを大切に、地元の魅力を再発見・新発掘できる旅を提案します!

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