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※すべて佐賀市
歴史的な建造物や伝統工芸品が豊富な佐賀県。とくに佐賀駅周辺には、古き良き時代を感じさせるおしゃれな喫茶店や伝統工芸品に触れられるスポットが多いことをご存知でしょうか?
今回は、佐賀駅周辺のおしゃれな喫茶店や歴史に触れられるコースをご紹介します。ピックアップしたスポットは、駅周辺のみのため、車が無い方でも存分に観光できます。
まるでタイムスリップしたような感覚を感じながら、カフェやグルメ、観光をお楽しみくださいね。
ハイカラな洋館でティータイムも!佐賀市歴史民俗館を散策
佐賀市歴史民俗館
最初にご紹介するのは、「佐賀市歴史民俗館」。佐賀市歴史民俗館とは、佐賀市に残る、歴史的価値あふれる建物群(旧古賀銀行、旧古賀家、旧牛島家、旧三省銀行、旧福田家、旧森永家、旧久富家)の総称 です。建物によっては、おしゃれなカフェレストランやショップを設けており、写真映えするスポットも盛り沢山!
佐賀駅からのアクセスは、徒歩約20分、または市営バスで約7分です。徒歩約20分と聞くと、かなり距離があるように感じるかもしれません。
しかし、実際に歩いてみると、意外にあっという間でした。道中には、ロンドンにありそうな赤い電話ボックス、佐賀ゆかりの偉人の像など、歩いているだけでも楽しめます。寄り道のしすぎにはご注意を。
佐賀ゆかりの偉人の像。並んで写真を撮るのも面白い!
(左:日本初の女性化学者 黒田 チカ、 右:日本の電気工学の祖 志田 林三郎)
今回は、館内にカフェレストランがある旧古賀銀行と、佐賀の伝統工芸品が取り揃えられている旧森永家をご紹介します。
佐賀市歴史民俗館
大正ロマンを感じる「旧古賀銀行」
大正5年当時の姿が復元されている「旧古賀銀行」。洋風な建物から感じる大正ロマン。外観を眺めているだけでもワクワクします。さっそく館内へ入ってみましょう。
館内は重厚感のある木造建築。ウッディな良い香りに癒されます。旧古賀銀行は、明治18年に両替商をしていた古賀善平氏が設立した銀行。九州の5大銀行のひとつに数えられるまでに発展しました。建物からは当時の栄華の様子がうかがえます。
館内にはいくつか小部屋があり、全盛期である大正5年当時の内装が復元されています。
常設展に展示されているのは『葉隠(はがくれ) 』について。『葉隠』とは、江戸時代中期の佐賀藩士・山本常朝が著した武士としての心得が書かれた書物のこと。葉隠の考え方は 今でも多くの著名人にも影響を与えています。
見学だけでなく、体験できることがあるのも楽しいポイント。「ディスカバー my HAGAKURE」というコーナーでは、1,000以上もある葉隠の教えから自分にぴったりのことばが見つけられます。
まずは、6つのテーマから関心が高いものを1つ選択。私は「迷いなく前向きに生きたい」を選びました。Q1から引き出しを開けて設問に答えていくと、ひとつの番号にたどり着きます。
たどり着いた番号と同じ番号の棚から「my HAGAKURE」を一枚とって、記念に持ち帰りましょう。
設問から導き出された言葉なので、なんだか心に沁みました。お守りとして大切に持ち帰ります。
旧古賀銀行に来たら、ぜひ立ち寄っていただきたいのが館内にある「レストラン&カフェ浪漫座」さん。ランチやカフェタイムに利用できます。
落ち着いた音楽がかかっており、気づけばリラックスしていました。木の香りと相まって雰囲気抜群です。
「キャラメルポワール」をいただきました。
キャラメルポワールの表面は、コーヒーエキスを含んだ透明のゼリー(ナパージュ)でキラキラと輝いています。中は、プレーンやショコラのスポンジの間に、洋梨ムースやキャラメルムースが重なる贅沢な一品です。
カラメルのほろ苦さと、しっとりしたスポンジが絶妙にマッチしています。見た目よりも甘くないので、甘いものが苦手な方でも美味しく召し上がれそうです。
付け合わせのグレープフルーツやオレンジや、ラズベリーがのったホイップで色々な味が楽しめます。
飲み物は、おすすめの和紅茶「赤ぶどうの和紅茶」をいただきました。和紅茶は、浪漫座さんから歩いてすぐにある、「和紅茶専門店 紅葉(くれは)」さんのものを使用しています。
ポットでいただけるので、3杯ほどおかわりできるのも嬉しいポイント。
カップに注いだ瞬間、赤ぶどうの香りがフワッと広がります。スッキリとした味わいと赤ぶどうの香りが鼻から出ていく感覚で、幸せな気分に。
普段はコーヒー派の私ですが、この時ばかりは紅茶派になってしまいそうでした。
雰囲気抜群な空間で美味しいデザートをいただくことができ、充実したカフェタイムとなりました。
キャラメルボワール以外にも、多種類のケーキが揃っています。どれも美味しそうなので、何度でも通いたくなりますね。
ランチメニューも魅力的!佐賀牛ローストビーフのシシリアンライスが気になります。ここで優雅なランチタイムを過ごすのもいいですね。
スポット名 | レストラン&カフェ浪漫座 |
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営業時間 | 喫茶 10時から17時(ラストオーダー 16時30分) 食事 11時から14時30分 ※土曜日・日曜日、祝日は貸切の場合あり。 |
定休日 | 月曜日(当日が祝日の場合は火曜日)、祝日の翌日、年末年始 ※佐賀市歴史民俗館の休日と同じ |
住所 | 佐賀市柳町2−9 佐賀市歴史民俗館 旧古賀銀行内 |
電話番号 | 0952-24-4883 |
アクセス | 佐賀駅から徒歩約22分、またはバスで約7分 |
備考 | レストラン&カフェ浪漫座(外部リンク) |
旧古賀銀行
レストラン&カフェ浪漫座
見るだけでも楽しめる!佐賀の伝統工芸品を販売している旧森永家
ギャラリー・ショップ さがしもの
続いて訪れたのは、旧古賀銀行から歩いてすぐにある「旧森永家」。元々は初代森永十助が煙草の製造をしており、大隈重信が愛煙するほど評判 でした。煙草専売化に伴い、昭和9年まで呉服店を営んでいたとのこと。
現在は佐賀の伝統工芸品である鍋島緞通(なべしま だんつう)の工房や、佐賀の伝統工芸品を販売するショップ「ギャラリー・ショップ さがしもの」の店舗として活用されています。
味のある暖簾が目を惹く「さがしもの」。建物2階が鍋島緞通工房のため、トントントン…と小気味良い緞通づくりの音が建物内に響き渡っています。
鍋島緞通は、江戸時代に佐賀で作られた木綿製の手織り絨毯です。当時と変わらない製法で織り上げられており、優しい手触りを感じます。
鍋島緞通の他、肥前びーどろ、名尾手すき和紙、飛鳥工房など職人による手作りの伝統工芸品がズラリ。おしゃれなデザインの工芸品も多く、見ているだけでも楽しめます。
旧森永家の敷地内には「織ものがたり」もあり、タイミングが合えば、鍋島緞通の制作実演をみることも可能です。
スポット名 | ギャラリー・ショップ さがしもの |
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営業時間 | 10時から16時45分 |
定休日 | 毎週月曜日/年末年始、お盆休み、他不定休あり |
住所 | 佐賀市柳町4−7 旧森永家 南蔵1階 |
電話番号 | 0952-24-1560 |
アクセス | 佐賀駅から徒歩約22分、またはバスで約7分 |
備考 | ギャラリーショップさがしもの(外部リンク) |
ギャラリー・ショップ さがしもの
創業明治30年!佐賀でお馴染みの老舗醤油屋さん
佐星(さぼし)醤油
続いて訪れたのは佐星醤油さん。佐賀の中心を流れる十軒堀川の横にあります。佐賀駅からは中央大通りを一直線で徒歩約13分。モダンな洋館の建物は、昭和6年に建立されました。当時と変わらない佇まいで、入り口からすでに歴史を感じます。
建設当時の風景の写真や佐星醤油にゆかりのある人物の説明などがあります。
昭和2年から15年まで使用されていた味の素の木箱や、酢酸を入れるガラス瓶などが展示されています。なんだか味があっておしゃれに感じました。
つい見とれてしまったのが、醤油や酢などの商品が置かれた棚です。醤油だけでも種類豊富でどれを買おうか迷ってしまいました。
かつおだし醤油やこいくち醤油だけでなく、佐賀の学校給食に使用される元気醤油などがあります。ラベルがかっこいい!
どれにしようか迷った結果、さしみ醤油を購入しました。お刺身専用の醤油を買うのは初めてなので思い出になります。お土産にもぴったりですね。
スポット名 | 佐星(さぼし)醤油株式会社 |
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営業時間 | 9時から18時 |
定休日 | 土曜日、日曜日、祝日 |
住所 | 佐賀市唐人1丁目1番16号 |
電話番号 | 0952-23-4624 |
アクセス | 佐賀駅から徒歩約13分 |
備考 | 佐星醤油(外部リンク) |
佐星醤油株式会社
昭和レトロな喫茶店「トネリコ・カフェ」ボルシチとパフェに舌鼓
トネリコ・カフェ
ランチをいただくのは「トネリコ・カフェ」さん。佐賀駅から徒歩約15分です。外観から昭和レトロな雰囲気が漂っていました。
中に入ると、カウンター席がお出迎え。重厚感のある木製の家具に気持ちが落ち着きます。まるで昭和にタイムスリップしたよう。
喫茶店といえば、全席喫煙可能なお店も多いですが、トネリコ・カフェさんは喫煙可能ルームが設けられています。喫煙可能ルームはたくさんの絵が飾られており、アーティスティックでおしゃれな部屋です。
タバコを吸わない私ですが、この時は喫煙可能ルームが羨ましく感じてしまいました。
こちらは本や雑誌のコーナー。流行りものではなく、珍しい本などもあり、興味を惹かれます。料理ができるまでの待ち時間も退屈しません。
ランチに注文したのは「ボルシチ チーズ焼き」。ボルシチは東欧諸国の伝統料理です。トネリコ・カフェさんのボルシチは、テレビでも紹介されるほどの人気メニュー。
スプーンやフォークを置く、カトラリーレストも可愛らしいデザインです。細部にもこだわりが伝わってきます。
先にサラダをいただきました。コーンポタージュのようにクリーミーなドレッシングが絶品です!初めて味わうドレッシングの味でした。シャキシャキの野菜をよく引き立てます。
サラダをいただいているうちにアツアツのボルシチが到着しました。
トマトの酸味とチーズの相性が抜群です!ホロホロの牛肉はスープと絡み合いながら口の中でとろけます。
ゴロッとしたニンジンも口に入れると柔らかく、ニンジンが苦手な人でも美味しくいただけそうです。
デザートに季節のフルーツパフェをいただきました。喫茶店でパフェをいただく…なんて贅沢な時間なんだろう!
上から見てみるとたくさんのフルーツが使われていることがわかります。フルーツの下にはバニラアイスがあり、食べ進めるとクリームの中にマスカットやバナナ、リンゴなど盛り沢山。食べ応えがあり、満足感のある一品です。
ランチメニューはボルシチ以外にもビーフシチューやドリア、絶品カレーなど種類豊富です。
ケーキセットやコーヒーメニューも充実しているので、複数人で行く際は、シェアしながらいただくのも楽しそうですね。
店内にたくさんの絵が飾ってあり、気になったので店員さんに聞いてみると、月替わりでアーティストさんの個展をひらいているとのこと。
なんとここのスタッフさんは、美術系の大学に通っている学生さんがほとんどだそう。偶然、お客さんの中に今回の個展をひらいている渡邊千尋(Instagram)さんがいらっしゃいました。
ちなみに先月は切り絵の個展がひらかれていたとのこと。常連のお客さんは、来る度に雰囲気が変わるので、何度来ても 飽きないとおっしゃて いるそうです。
自宅近くにあったら通ってしまいたくなるお店ですね。
スポット名 | トネリコ・カフェ |
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営業時間 | 8時から17時 日曜日のみ10時から16時 |
定休日 | 土曜日 |
住所 | 佐賀市白山2-5-19 |
電話番号 | 090-1978-0993 |
アクセス | 佐賀駅から徒歩約15分 |
備考 | トネリコ・カフェ(Twitter) |
コーヒーとアートに浸れる古民家カフェ
ギャラリー喫茶 欒(まどい)
最後に訪れたのは、「ギャラリー喫茶 欒(まどい)」さん。佐賀駅から徒歩約23分と少し距離はありますが、川沿いなど自然の中を歩くので、リラックスしながら歩けます。
外観は木々に囲まれており、まるでアニメや映画に出てきそうな雰囲気です。
落ち着いた佇まいのため、一見喫茶店とはわかりにくいので、「珈琲屋」と書かれた看板を目印にしましょう。
店内は、暖かみのある電色、壁にかけられたおしゃれなアート、木製の家具などから心地良さを感じる空間です。
メニューは革製のカバーがかけられていて、おしゃれ!メニューだけでも絵になりそうですね。
今回はカフェ利用でしたが、ランチメニューもあります。12時から15時まで食べられるので、気になる方はぜひ!
自家製ベイクドチーズケーキと珈琲をいただきます。カップも作家さんによる素敵な陶器で気分もほっこり。
チーズケーキはしっとりとして濃厚なので、コーヒーによく合います。
2階では陶器の展示がされており、気に入ったものは購入も可能です。大切な人に似合う陶器を選んでプレゼントしたり、普段使い用に直感的にビビッときたものを買ったりするもの良いですね。
ステンドグラスに照らされた草葺き屋根の下で、陶器を眺めるという貴重な経験ができました。
スポット名 | ギャラリー喫茶 欒(まどい) |
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営業時間 | 11時から19時 ※ランチメニューは12時から15時 |
定休日 | 月曜日 |
住所 | 佐賀市東佐賀町14-30 |
電話番号 | 0952-28-0752 |
アクセス | 佐賀駅から徒歩約23分 |
備考 | ギャラリー喫茶 欒(まどい)(Instagram) |
佐賀駅周辺で古き良き時代を感じるレトロ旅をしませんか?
佐賀駅周辺でおしゃれな喫茶店や佐賀の歴史に触れられるコースをご紹介しました。
最新情報が求められる昨今。しかし今回のように過去を振り返り、楽しむことでホッと一息つける時間となりました。
流行りを追いかけることや日々の忙しさに疲れてしまったと感じる方は、ぜひ今回のコースを体験してみてください。