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写真:ゲストハウスまるの入り口正面右寄り。手前にイーゼルが立っており、丸型の看板が掛けられている

”ゲストハウスまる” 〜鹿島と繋がる特別な旅の提案〜

柴田愛梨
2024年08月09日

鹿島市には、古民家をリノベーションした素敵なゲストハウスがあります。
名前は「ゲストハウスまる」。
スタッフさんが教えてくれる季節ならではの体験や観光地を巡り、鹿島の魅力に触れてみるのはいかがでしょうか。

ゲストハウスまるについて

アクセス

写真:肥前浜駅の正面外観

ゲストハウスまるはJR肥前浜駅から徒歩すぐ。
駅を背にして歩くと左手に見えてくるこちらの古民家がそうです。

写真:ゲストハウスまるの正面外観

築90年以上の歴史ある建物で、元々旅館だったそう。
その後政治家の大塚清次郎さんという方の邸宅となり、正面にはそのことを示す石碑が置かれています。

写真:ゲストハウスまるの玄関前に立っている石碑。「大塚清次郎邸宅」と刻まれている

ゲストハウスまるは、その古民家をリノベーションして今年で5年。
海外からのお客さんも多く利用され、日本の文化を楽しんでいらっしゃるそうです。
また、バスで10分ほどのところに日本三大稲荷の一つに数えられる「祐徳稲荷神社」もあり、観光地へのアクセスも良好です!

カフェ、ショップ、バー

写真:「CAFE Open」と書かれたカラフルな看板

古民家の趣を残した素敵な館内(本館)では、週末にカフェやショップ、バーも営業されています。
ここでは地元のグルメ、お酒などをいただけるとのこと。


■CAFE&shop営業
14時から18時(金曜日・土曜日・日曜日)
■Bar営業
18時から21時(金曜日・土曜日)


写真:木造の店内。床は板張り。手前にソファ席があり、画面奥はガラス戸になっている。画面右奥に2階へあがる階段が見える

日本家屋のなつかしさを感じる店内。
お席はソファー席、お座敷がありゆっくり過ごすことができます。

画像:フード、ドリンクが記載されたメニュー表。鹿島ヌードル750円。日曜限定お抹茶セット500円。
※2024年7月現在のメニュー

お腹もすいていたので、おすすめしていただいた鹿島ヌードルをいただくことにしました。

写真:丼に盛られた鹿島ヌードル。汁麵の中に味付け卵、チャーシュー、海苔などの具が入っている
鹿島ヌードル 750円

鹿島ヌードルは、鹿島市の特産品を組み合わせた料理で、新たな観光資源を生み出していく「レストランシティ鹿島構想」の一環で誕生した商品だそうです。
有明海の海老やワラスボ・ムツゴロウを使用したスパイスをかけて味変しても美味しい。

写真:海老のイラストのラベルがついたスパイスの小瓶を持っている手元

スープまで飲み干してしまう方が続出するのも納得です!


ご当地の味を堪能したあとは、デザートにお抹茶セットをお願いしました。

写真:木製トレイに抹茶と和菓子、楊枝が載っている様子
お抹茶セット 500円 ※日曜限定

巻き羊羹の甘さと抹茶がよくあいます。

デザートのあとはカフェの中にあるショップをのぞいてみました。
ここでは”暮らしの提案”をコンセプトとしたセレクト商品を販売しており、佐賀大学の学生さんが作られたやきもの、作家さんの手作り商品などが並びます。

写真:3段の木製の棚。天面にはたくさんの帽子。上段にはやきもののうつわなど生活雑貨、中段にはストールやポーチなどファッション雑貨、下段には絵本が並べられている
写真:窓際の商品台やハンガーに衣類が陳列されている店内の様子

アパレルはタイ・チェンマイ出身のデザイナーさんオリジナル商品。

写真:夜の本館の様子。板の間にソファ席とちゃぶ台席がある
写真:場^カウンターの様子。カウンター前にスツールが2台ある

また夜のバーはお昼と違った大人の雰囲気で、地元のお酒やおつまみを楽しめます。
カフェ・ショップ・バーは宿泊以外の方でも利用できるのでお近くに来た際はぜひ立ち寄ってみてください。

宿泊のお部屋:別館(ドミトリー)

つづいて、今回宿泊する別館のドミトリーに案内していただきました。
場所はカフェや個室のお部屋がある本館のお隣です。

写真:別館のエントランス。壁面にカラフルなイラストがたくさん飾られている
写真:IHヒーターが設置されたカウンター
写真:ベンチとテーブル

共有スペースでは料理もでき、長い滞在にも◎

写真:障子張りの和室な寝室の様子

ドミトリータイプの寝室はゆったり広めのベッドで、快適に過ごすことができます。

宿泊のお部屋:本館2階(個室)

写真:畳敷きの広い和室。右側は外に向かって大きく窓が開けている。奥に床の間がある。左側の壁沿いに畳んだ布団が積まれている
個室Sタイプ:2~6名用
写真:畳敷きの和室。左側は窓、奥の壁沿いに畳んだ布団が置かれている
個室Aタイプ:1〜2名用

本館は最大10名まで宿泊ができ、貸切も可能。

写真:建物に囲まれた中庭の様子。左右の建物沿いにイスが4脚ずつ、合計8脚並べられている。手前右よりに水栓があり、蛇口にホースが繋がっている

本館と別館の間にある中庭で、貸切の際は花火やBBQもできるそうです。

滞在中に行ける周辺のおすすめスポット

その1.漬蔵たぞう

写真:漬蔵たぞうの館内。広い土間の右端に畳敷きの小上がりがある。太い木の柱が等間隔で立ち、大きな桶が隅に積み上げられている

ゲストハウスまるの向かいに蔵を構える、「漬蔵(つけぐら)たぞう」はピクルスづくりのワークショップや、蔵の中のステージでイベントを開催するなど、とてもユニークな漬蔵さんです。

お土産にもお漬物が人気とのことで、案内していただきました。

写真:漬蔵たぞうの館内の商品コーナー風景。左側に冷蔵ケースがある。中央には木樽をリユースした商品台が設置され、商品が並べられている。壁に「蔵」と書かれた大きな書道作品が掲示されいる
写真:円形の商品台。7種類の商品が並べられ、それぞれに試食品が入った食品保存容器と楊枝が添えられている
写真:商品台に置かれた「きくいも酒粕漬」。商品ポップに「天然インシュリン(イヌリン)が豊富なキクイモを美味しく漬けました」と書かれている

私は食感が気に入って、菊芋のお漬物を購入。
お酒のあてにもよさそうです!

写真:漬蔵たぞうの外観。和風平屋の大きな家屋。入口に「たぞう」の看板がかかっている
スポット情報(2024年8月9日現在)
スポット名 漬蔵たぞう
住所 佐賀県鹿島市浜町1192
電話番号 0954-63-2601
営業時間 9時から18時
定休日 不定休
駐車場 あり
備考 ※ワークショップは要予約

その2.肥前浜宿・酒蔵通り

写真:白い漆喰の壁と瓦葺きの伝統的な家屋が並ぶ通り

夕方、日が落ちてきたら、周りを少し散策してみるのも良いかもしれません。
ゲストハウスから徒歩5分ほどの「肥前浜宿・酒蔵通り」は、江戸時代から昭和時代にかけて酒や醤油などの醸造業を中心に発展した地域で、現在も3つの酒蔵が製造を続けるほか、酒蔵の見学も人気の観光地となっています。

「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されている昔ながらの町並みに癒されてみてはいかがでしょうか。

スポット情報(2024年8月9日現在)
スポット名 肥前浜宿・酒蔵通り
駐車場 峰松酒造場(肥前屋)の近くの「まちなみ駐車場(無料・大型可)」
アクセス 【電車】
肥前浜駅から徒歩で約6分
【車】
まちなみ駐車場から徒歩すぐ

その3.金時食堂

写真:金時食堂の正面やや左寄り。赤い軒や看板に「食堂 金時」の文字が書かれている。入口にかかった藍染風のれんにも「金時」の文字が赤文字で染められている

歩いたらお腹が空いてきましたので、夕食は「金時(きんとき)食堂」へ。
こちらもゲストハウスから徒歩すぐのお店で、赤い看板が目印です。

写真:金時食堂の店内。奥に厨房へつながる出入口があり、カウンターや棚にたくさんの酒瓶が並んでいる。壁面天井近くにはメニューが張り出されている

地元で愛されて創業80年以上になる金時食堂。
各種定食があり、夜は居酒屋としても利用できます。

今回はおすすめの「皿うどん」をいただくことに。

写真:麺の上に野菜や肉のあんかけがたっぷり載った皿うどん

出てきたのはボリューム満点の皿うどん!
少しとろみのある濃厚なスープによく絡んだ麺が最高です。
お肉や野菜もたっぷりで箸が止まりませんでした。

麺もかためと、やわめ(ちゃんぽん麺)が選べますのでお好みでどうぞ。

お店の方も柔らかい雰囲気で居心地の良いお店でした。
地元の方に長く愛される理由がわかります!

写真:入口にかかっているのれん
スポット情報(2024年8月9日現在)
スポット名 金時食堂
住所 佐賀県鹿島市浜町931-2
電話番号 0954-63-2815
営業時間 11時30分から15時、17時から21時(ラストオーダーは20時45分)
※月曜:15時終了
※木曜:17時から営業
定休日 火曜日・水曜日
座席 24席
駐車場 5台

その4.HAMABAR

散策の最後は肥前浜駅ホーム直結のバーで地元の日本酒などが楽しめる「HAMA BAR(ハマ バー)」へ。

写真:駅舎の外観。「HAMA BAR 肥前浜駅」のロゴサインが壁にかかっている。軒に暖簾、軒下に提灯が3つ並んで下げられている

どのお酒を飲もうか迷ったので、日本酒飲み比べをお願いしました。

写真:カウンターに並んだ酒瓶5本。左から笑酒(えぐし)、大吟醸能古見(のごみ)、鍋島、純米吟醸光武(みつたけ)、還ル(かえる)。その手前にそれぞれお酒をそそいだお猪口グラスが5個ならんでいる。カウンターの奥は窓で、外の風景が見える

色々なお酒を味わいたい方にもおすすめです。

フレンドリーなお店の方、地元の方とのお喋りがお酒をどんどん進ませてくれます。
明るい店内は女性でも入りやすいので、少し大人な旅がしたい時などにぜひ立ち寄ってみてください。

写真:壁面に5本並んでディスプレイされた日本酒の瓶。手前から幸姫、能古見、鍋島、光武、蔵心権右衛門
スポット情報(2024年8月9日現在)
スポット名 HAMA BAR
住所 佐賀県鹿島市浜町930-2(肥前浜駅)
電話番号 0954-60-4160
営業時間 【昼の部】毎日
11時30分から16時30分
【夜の部】金曜・土曜・日曜
18時から21時
アクセス 肥前浜駅改札口より徒歩1分

その5.有明海の干潟

写真:干潮時の干潟。水面が朝日を反射して輝いている

ゲストハウスから車で10分弱、少し足を延ばせば有明海の干潟にも行くことができます。
朝、太陽がキラキラと反射してとても綺麗でした。

写真:干潟を望む展望台に設置されているフォトフレーム型のパネル。かし丸くんのイラストがあしらわれている

鹿島市公認キャラクターの「かし丸くん」と一緒に写真を撮ってぜひSNSに投稿してみてください!

ゲストハウスまるの和朝食

写真:ご飯、油揚げと青菜のお味噌汁、キノコの炒め物、ひややっこ、お茶がトレイにセットされている様子

1日遊んでぐっすりと眠った翌朝は、佐賀の食材を使った和食の朝ご飯をいただきました。
この日のメニューは野菜たっぷりのお味噌汁と、きのこの炒め物、お豆腐、ご飯。
ほっとする温かい朝食は、心も体も元気になります。


■和朝食
料金:800円 ※要予約
※プラス200円でハンドドリップコーヒー(まるブレンド)付
時間:8時から9時


今回の”ゲストハウスまる”から鹿島を満喫する旅、いかがでしたでしょうか。
みなさんも地元ならではの鹿島を見つけに来てみてくださいね。

スポット情報(2024年8月9日現在)
スポット名 ゲストハウスまる
住所 佐賀県鹿島市浜町1204-4
電話番号 0954-68-0902
駐車場 無料3台
※事前にご連絡をお願いいたします
Mail maru.guesthouse.saga@gmail.com
備考 ゲストハウスまるホームページ(外部リンク)

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柴田愛梨

愛知県岡崎市出身。お試し移住などを体験し、佐賀の虜に。
現在は海の近く唐津市に拠点を置き、フリーランスで活動中。歴史、やきもの、温泉、おいしい食べ物…そして人の温かさ。佐賀の魅力は数え切れないほど。楽しみながら魅力発信をしていきます!

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    佐賀を訪れる人は街や町、スポットを創り上げる人々とそこに至るストーリーに共感されているのではと感じています。
    『佐賀経済新聞』運営や『佐賀バルーンフェスタ』広報等を担う中でふと気づく、佐賀の人やスポットのストーリーをお伝えしていきます。

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    佐賀県神埼市出身。趣味は、新店めぐり、山登り、映画&ドラマロケ地巡礼。神埼そうめん、北方ちゃんぽん、日ノ隈山山頂からの田園風景が大好き。佐賀の温かい人々との出会いを大切に、地元の魅力を再発見・新発掘できる旅を提案します!

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    佐賀生まれ、理系大学生!食べることやお出かけが好きで、Instagramで佐賀の美味しい情報を毎日発信中。趣味はヨガ、好きな食べ物はプリンとお寿司。ライター初挑戦中ですが、私の記事が佐賀を知る、より好きになるきっかけになれたら嬉しいです!

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