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写真:唐津焼の絵付け体験をしている様子

奥深い!唐津焼で わびさびを愉しむ旅

池松晃弘
2024年01月19日

佐賀には伊万里焼や有田焼、唐津焼など有名なやきものがありますよね。今回の旅は、唐津焼をピックアップします。

唐津焼は使うほどに味わい深く、艶やかになっていく変化が愉しめます。飾らないシンプルな絵付け、その温かみが魅力です。そのため暮らしに溶け込む実用品として古くから人々に愛されてきました。

今回は、唐津焼の絵付け体験や鑑賞を満喫し、木の温もり溢れる喫茶店でホッと一息。そんな唐津焼の魅力を創作・鑑賞の視点からご紹介します。私自身、やきものを中心とした旅は初めてでしたが、唐津焼の魅力に触れ、心から充実した旅になりました。


このページ内で紹介しているスポット一覧

※すべて唐津市 


 

自分だけの湯呑みを!唐津焼の絵付け体験

窯元 鏡山窯

写真:絵付け体験をしている様子

1969年に開窯された歴史ある窯元『鏡山窯』。唐津焼絵付け体験や唐津焼手びねり体験ができます。
最初は「初心者でも大丈夫なのかな?」と心配していましたが、窯主の井上公之さんが優しく丁寧に教えてくださいました。絵が得意ではない方も気軽に楽しめます。

写真:絵付けに使用する鉄絵具

絵付けに使用するのは、鉄絵具(てつえのぐ)。決して派手ではありませんが、この落ち着いた色が心を落ち着かせてくれました。

写真:湯飲みに鉄絵具で絵つけ

どのような絵を描くかは自由です。アニメのキャラクターを描いている方もいらっしゃいました。何を描けば良いか思いつかない方は井上さんが唐草模様や鳥などの描き方を教えてくださいます。

写真:工房で絵付け体験をしている様子

我を忘れて集中して取り組みました!いつも手元にスマホがある時代、何か1つのことに集中する感覚は久しく、マインドフルネスな時間になります。

写真:焼き上げ前の湯飲みと焼き上げた後の湯飲み

焼き上げる前(右)と後(左)。このように火に通すと色に違いがでます。窯の温度などによっても色の変化が出るそう。絶妙な違いを楽しめます。

写真:窯元
写真:窯の中

登り窯も案内していただきました。中はこのように、暗くなっています。陶器を置く場所によって、色が変わるそうです。近くで見るほど迫力があります。

写真:絵付けをした作品を乾かしている様子
写真:職人さんの作業スペース

海外からのお客様や修学旅行生が作った作品がズラリと並んでいます。やきものを乾かしているそうです。職人さんの作業スペースもあり、絵付け体験だけでなく、見学も楽しめます。

写真:唐津焼の花器
写真:鏡山窯で作られている唐津焼
写真:囲炉裏のあるギャラリー

工房の向かいには、囲炉裏のある落ち着いた空間のギャラリーも併設されています。井上さんや職人さんの一点もの作品が多く、一生ものにしたい作品に出会えるかもしれません。購入をしなくても鑑賞としても楽しめます。

写真:鏡山窯の窯主 井上公之さん

絵付けのやり方や窯をご案内いただきました、鏡山窯の窯主、井上公之さん。
体験中の私を実際よりも格好良く撮影してくださりました!ありがとうございます!

 

スポット情報(2024年1月19日現在)
スポット名 鏡山窯
営業時間 工房 9時から17時
ギャラリー   9時から17時30分
定休日 年末年始・不定休
住所 唐津市鏡4614-1
電話番号 0955-77-2131
駐車場 無料駐車場有り
アクセス JR筑肥線虹ノ松原駅より徒歩10分
備考

唐津焼窯元 鏡山窯(外部リンク)

 

老舗旅館で唐津焼に浸る時間

旅館魚半

写真:展示されている唐津焼

老舗旅館「魚半」では、唐津焼の鑑賞や唐津焼のお皿に盛られたお料理を楽しむことができます。フロントのすぐ横に作品が展示されていました。

写真:展示さえている花器

決して派手ではありませんが、素朴でわびさびを感じます。

魚半の取締役内山さんに唐津焼と有田焼の違いを聞いてみました。

見た目以外には、原料の違いがあるとのこと。有田焼は石を主原料とした磁器、唐津焼は「陶土」と言われる粘土を主原料とした陶器。

磁器は油や匂いが残りにくい性質なので、繊細な料理も楽しめるのが特徴。一方陶器は、保温性が高く熱伝導が低いため、温かい料理や飲み物にピッタリとのこと。時間の経過とともに独特の風合いも楽しめます。

写真:唐津焼のお皿に盛りつけられたお料理

唐津焼を使った料理の提供も行っています。2024年1月現在は、プラン化されていませんが、平日限定で3日前までのお電話にて予約可能です。(2024年春頃よりプラン化予定)

同じ模様でも、微妙に違いが出るので、どのお皿が好きか話し合いながら料理を楽しむお客様が多くいらっしゃいます。

写真:露天風呂
写真:魚半展望露天風呂

魚半の魅力は唐津焼だけではありません。展望露天風呂があり、天気が良い日には唐津湾から壱岐まで一望できます。さらにお部屋は全室オーシャンビュー!日程に余裕があれば宿泊するのも良いですね。

写真:取締役の内山さん

お話をしてくださった魚半の取締役の内山さん。唐津焼に詳しくない私に気さくに説明していただきました。

 

スポット情報(2024年1月19日現在)
スポット名 旅館魚半
営業時間 チェックイン :15時(最終チェックイン:21時)
チェックアウト:11時
定休日 不定休
住所 唐津市浜玉町浜崎1669-55
電話番号 0955-56-6234
駐車場 無料駐車場有り
アクセス JR九州筑肥線   浜崎駅から徒歩7分
備考

旅館魚半(外部リンク)

 

旅館魚半

詳細情報を見る

ぜんざいでホッと一息。唐津城近くの喫茶店

Tea & Space 基幸庵

写真:ぜんざいとコーヒーのセット

唐津焼の絵付け体験や鑑賞を楽しんだあとは、おしゃれな喫茶店で一服しませんか?
今回訪れたのは、木の温もり溢れる喫茶店「Tea & Space 基幸庵」。

写真:ぜんざいとコーヒー

基幸庵に行ったらぜひ食べていただきたいのが、名物のぜんざいです。こんがりと焼き色がついたふっくらなお餅と、お店で炊かれている大納言小豆は甘すぎず、絶妙にマッチしています。コーヒーとの相性も抜群です。

写真:基幸庵の店内
写真:基幸庵の外観

木の温もり溢れる店内は、落ち着いた空間でとてもリラックスできました。「渡り腮(あご)」という伝統工法で木を組んでいるそうです。細部へのこだわりからお店の丁寧さも感じられます。

写真:店内で販売されている工芸品
写真:店内で販売されている工芸品

ギャラリーのスペースでは唐津焼をはじめ、全国の各地の手仕事のものを展示販売してあり、秋田県の工芸品「角館の樺細工」などもあります。おしゃれで伝統的なものがたくさんあり、見ているだけでも楽しめます。

写真:橋から見える唐津城

お店から歩いてすぐのところから唐津城がのぞめます。ここで写真を撮るのもおすすめです!

 

スポット情報(2024年1月19日現在)
スポット名 Tea & Space 基幸庵
営業時間 11時から18時(ラストオーダー:17時30分)
定休日 火曜日、第4月曜日
住所 唐津市東唐津1丁目9-21
電話番号 0955-72-8188
駐車場 近隣に駐車場あり
アクセス JR唐津駅・JR東唐津駅から徒歩約20分
備考

Tea & Space 基幸庵(外部リンク)

 

唐津焼の奥深い魅力に触れてみませんか?

今回ご紹介したのは、唐津焼の絵付けや鑑賞をしたあと、喫茶店でホッと一息つくコース。

唐津焼の魅力を知ることができ、もっと深く知りたい!と思いました。

やきもの以外にも自然や食べ物も豊富なので、
ぜひ唐津を旅行の候補に入れてみてはいかがでしょうか?

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池松晃弘

佐賀って実はディープ!知れば知るほどハマる魅力的なスポットと楽しみ方をお届け!
神奈川県出身、九州を拠点に活動するフリーライター。28歳で福岡へ移住。瞑想が趣味なので、マインドフルネスになれるスポットをご紹介します。

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    柴田愛梨

    愛知県岡崎市出身。お試し移住などを体験し、佐賀の虜に。
    現在は海の近く唐津市に拠点を置き、フリーランスで活動中。歴史、やきもの、温泉、おいしい食べ物…そして人の温かさ。佐賀の魅力は数え切れないほど。楽しみながら魅力発信をしていきます!

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    中島丈晴

    佐賀を訪れる人は街や町、スポットを創り上げる人々とそこに至るストーリーに共感されているのではと感じています。
    『佐賀経済新聞』運営や『佐賀バルーンフェスタ』広報等を担う中でふと気づく、佐賀の人やスポットのストーリーをお伝えしていきます。

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    佐賀県神埼市出身。趣味は、新店めぐり、山登り、映画&ドラマロケ地巡礼。神埼そうめん、北方ちゃんぽん、日ノ隈山山頂からの田園風景が大好き。佐賀の温かい人々との出会いを大切に、地元の魅力を再発見・新発掘できる旅を提案します!

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    YO-WRITE

    好奇心は人を生かす!楽しそうなことには前のめりで向き合いたい、福岡県出身佐賀市在住のサラリーマンです。趣味はミュージアムめぐり。好きな恐竜はステゴサウルス。佐賀で見つけたオモシロ案件を皆さんへお伝えします!!

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    あやか

    佐賀生まれ、理系大学生!食べることやお出かけが好きで、Instagramで佐賀の美味しい情報を毎日発信中。趣味はヨガ、好きな食べ物はプリンとお寿司。ライター初挑戦中ですが、私の記事が佐賀を知る、より好きになるきっかけになれたら嬉しいです!

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    佐賀との県境で育った福岡県在住ライター。虫嫌いで運動音痴なのにキャンプ、サイクリング好き、休日は幼い娘と公園&食べ歩き。私の愛する佐賀は、佐賀平野の田畑を走る神埼北茂安線の風景。小麦畑、水田、収穫後の地平線と、季節ごとの変化がたまりません。

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    広い空、新鮮な食材、おいしい空気。佐賀はどこを訪れても元気をもらえます。佐賀生まれ、佐賀育ちのフリーライター。海外取材のときは、必ず佐賀の米と佐賀海苔をスーツケースに詰めていきます。一番かわいいと思う生き物は有明海に生息するムツゴロウです。

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    あそぼーさが編集部

  • 九州王国編集部

    九州王国編集部