佐賀県にいながら宇宙を体感できる場所、それが武雄市にある佐賀県立宇宙科学館《ゆめぎんが》です。
開館25周年という節目の年を迎える今年2024年、館内3つの常設展示ゾーンのうち一つ「宇宙発見ゾーン」が全面リニューアルしました。
参加体験型の展示を通して、ぜひ宇宙を身近に感じてみてください!
リニューアルした宇宙発見ゾーン
2024年3月23日(土曜日)に、宇宙発見ゾーンがリニューアルしました。
5つのミッションで構成された展示をまわり、体験しながら楽しく宇宙のことについて学べるから、難しいことが分からなくても大丈夫。
お子様だけでなく、大人も胸が躍る空間になっています。
それではリニューアルした宇宙発見ゾーンの見どころをミッションごとにご紹介しましょう。
MISSION1 宇宙を知る旅へ出発せよ!
ゲートをくぐると迫力の円形シアター「スペースタイムアドベンチャー」が私たちを迎えてくれます。
宇宙のはじまりから生命の誕生までを、映像とともに旅しているような気持ちになりました。
ゲーム感覚で楽しめるのは、こちらのプラネッツホッパー。
リズムゲームのように惑星を飛び移り、ゴールの太陽を目指します。
デジタルインスタレーション展示では自分の身体を通して、不思議な体験をすることができます。
画面から流れ込む”宇宙のカケラ”が教えてくれるのは、宇宙は生命の起源、私たちの命のはじまりであるというメッセージ。
宇宙とのつながりを体感してみてください。
また、宇宙科学館では実物の隕石も見られます。
こちらは重さ約200キログラムのギベオン隕石。約4億5千万年前に地球に落下したと考えられているものです。
実際に本物の隕石に触れることができるのも貴重な経験ではないでしょうか。
パネルにも解説が書かれているので、体験の待ち時間も勉強になります。
MISSION3 宇宙への挑戦を追え!
宇宙開発に欠かせないのが、ロケットや人工衛星。
ここ、トライスペーステクノロジーでは装置を使った実験や、重力を体感できるコーナーが目玉となっています。
空気をためて、ロケットを勢いよく飛ばしてみましょう!
また、地球以外の重力を体感できる「グラヴィティジャンプ」はリニューアル前にあった月の重力に加え、火星と冥王星の重力が新たに加わりました。椅子に座って、係員の方にベルトを装着してもらい、スタートです。
体験では、火星⇒月⇒冥王星とだんだん重力が軽くなっていくように進みます。 冥王星に行くと、重力はなんと1/16に。軽く地面を蹴っただけでふわっと跳ね上がる感覚はとても不思議です。映像がジャンプと連動して、本当にその星にいるような気分になりました。
MISSION4 宇宙の任務に挑戦せよ!
続いて、管制官の仕事を体験してみましょう。
こちらはJAXAが監修したミッション新型物資補給機(HTV-XG)の管制官になりきることができる「HTV-XGミッションコントロールセンター」。
※HTV-XGは、国際宇宙ステーション(ISS)に物資補給を行う「こうのとり」の技術を活かし、輸送能力・運用性を向上させた新たな宇宙船です。
実際に画面を操作して、管制官のミッションを体験してみると、ドッキングの動作が結構難しかったです。同時に4人まで体験できますので、ご家族やお友達と協力して月周回有人拠点ゲートウェイに物資を運んでみましょう!
MISSION5 宇宙の絶景を体感せよ!
最後のミッションは宇宙絶景旅。
アメリカ航空宇宙局(NASA)が中心となって開発を行っているジェームス・ウェッブ宇宙望遠鏡、ハッブル宇宙望遠鏡などの最新観測データの絶景が窓に映し出される癒しの場所となっています。時間を忘れてのんびり過ごしてみるのも良いかもしれません。
展示スペースの天井には、宇宙飛行士や星の照明など、各体験の待ち時間にも楽しめるような工夫がされていました。
隅々まで宇宙に入り込める演出は、ずっとわくわくドキドキな時間を提供してくれます。
他にも宇宙航空研究開発機構(JAXA)の最新情報を発信する情報コーナーや、子どもたちの疑問に答えてくれるみんなのギモンコーナーもみどころです。
プラネタリウム・GEMINISTARIII ゆめぎんが
《ゆめぎんが》のコンテンツとして見逃せないものの一つに、プラネタリウムがあります。
ここでは、世界にたった2台しかない光学式プラネタリウムによる自然でリアルな星空を見ることができます。時間によって違ったプログラムが上映されているので1日のスケジュールをチェックしてみてください。
1階・2階 地球発見ゾーン・佐賀発見ゾーン
1階と2階にある地球発見ゾーンも、体験型のコンテンツが盛りだくさん。
私たちの周りに当たり前のようにある、重力や水、大気や磁力などを改めて学ぶ機会は、大人になった今でも大切だなと感じました。
1階の佐賀発見ゾーンは佐賀の大地や自然環境などを学べるゾーンになっています。
佐賀の海や川に生息する生き物たちを《ゆめぎんが》アクアリウムで観察したり、タッチプールで実際に生き物たちに触れてみてください。
ランチタイムは《ゆめぎんが》のレストランとテラスへ
1日いても時間が足りないくらい、見応え満点な《ゆめぎんが》ですが、適度に休憩を。施設の中にあるレストランやテラスでお腹を満たして、ひとやすみ。
目の前に広がる池ノ内湖を眺めながらのランチはとっても美味しかったです。佐賀県名物のシシリアンライスと、アイスコーヒーを注文しました。
また、屋根つきのテラスはお弁当の持ち込みもOK。天候も気にせずゆっくりとくつろぐことができそうですね。
サイエンスサロン・図書室・ミュージアムショップ
取材の日は、2階にあるサイエンスサロンで実験の実演が行われるということでさっそく行ってみることに。
わかりやすくて面白い解説に、子どもたちも興味津々でした。他にもワークショップやトークショーなどが開催されているとのこと。遊びに行かれた際には、ぜひ参加してみてくださいね!
そしてまだまだ学びたい人には、図書室もおすすめ。
1階の図書室には、天文・宇宙、科学、自然に関する本がたくさん貯蔵されています。《ゆめぎんが》に来て、図書室でさらに知識を深めてみてみるのもいいかもしれません。
1日の最後には、ミュージアムショップでお買い物。大人の好奇心もくすぐるようなグッズたちを前に、ずっと悩んでしまいそう。
企画展
また、《ゆめぎんが》では年に3回ほど企画展を開催しています。
取材時は、「ビーコロ×スイッチ展」が開催中でした。
(開催期間:2024年3月16日から5月6日)
ビー玉によってスイッチが作動する仕組みに感動と楽しさがあり、会場にある色々な装置を全て試したくなりました。
今回リニューアルした「宇宙発見ゾーン」に加え、《ゆめぎんが》は探究心を刺激されるような施設です。宇宙好きにはもちろんのこと、あまり詳しくない人も気軽に楽しむことができるのがいいところ。
私も今回色々と体験させてもらって、宇宙の虜になってしまいました。
休日のお出かけに、《ゆめぎんが》へレッツゴー!
スポット名 | 佐賀県立宇宙科学館《ゆめぎんが》 |
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住所 | 佐賀県武雄市武雄町永島16351 |
電話番号 | 0954-20-1666 |
営業時間 | 【平日】 9時15分から17時15分 【土曜日・日曜日・祝日】 9時15分から18時 |
休館日 | 月曜日(月曜日が祝日の場合は翌平日) 年末年始 12月29日〜1月1日 別途臨時休館日あり 春休み・GW・夏休み期間中は無休 |
料金 | 【常設展示】 大人:520円 高校生:310円 小・中学生:200円 幼児(4歳以下):100円 【プラネタリウム】 大人:520円 高校生:310円 小・中学生:200円 幼児(4歳以下):100円 【当日セット】(常設展示とプラネタリウム1回の観覧が可能) 大人:930円 高校生:550円 小・中学生:360円 (4歳以下):180円 |
駐車場 | あり(無料) |
アクセス | 長崎自動車道・武雄北方I.Cより約15分 JR武雄温泉駅よりタクシーで約10分 |
備考 | 佐賀県立宇宙科学館《ゆめぎんが》(ホームページ) 佐賀県立宇宙科学館《ゆめぎんが》(Instagram) |