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写真:ベンチに腰掛けて風景を眺めている女性。奥の山ぎわから朝日が昇っている

リトリートは佐賀の自然の中で。 “むおんきゃんぷ”でデジタルデトックス

柴田愛梨
2024年09月06日

”SNSばかり見ていたら、いつの間にか休日が終わってしまった…”
なんて経験はありませんか?
そんな方におすすめしたいのが、佐賀市富士町「むおんきゃんぷ場」のデジタルデトックスキャンプです。

デジタルデトックスとは、一定期間スマホなどのデジタルデバイスと距離を置くことで、現実世界や自然とのつながりに目を向ける取り組みのこと。
ストレスの軽減や疲れが取れるだけでなく、創造力が高まったり幸福感が上がるというから、いいことづくしです。

むおんきゃんぷ場について

写真:自然の中に木製のテーブルセットが置かれている風景。奥には稲が育っている棚田が見える。遠景の山から輝く朝日が昇っている

むおんきゃんぷ場は、佐賀市富士町にあります。
元々この地域のことを、地元住民の方が”音がないぐらい静かな場所”=音無(おとなし)地区、と呼んでいたことから「むおん(無音)きゃんぷ場」として2021年10月にオープンしました。

佐賀駅から車で約40分、博多駅から車で約1時間、自然に囲まれたここ「むおんきゃんぷ場」には、”忙しなさや、騒がしさ”がありません。
電波も届かないこの場所は、まさにデジタルデトックスにぴったりなのです。

受付は[ゲストハウス山秀朗]で

到着したら受付場所のゲストハウス山秀朗(さんしゅうろう)で、キャンプ場のチェックインを行います。

写真:ウッドデッキを備えた木造家屋。背後は木々が茂っている。
ゲストハウス山秀朗は、一級建築士であるオーナーの手作り
写真:ゲストハウス山秀朗の前で、笑顔でポーズを取っているオーナーの男性とライターの女性
オーナーの藤田健臣さん(左)

藤田さんは地域活性化事業による耕作放棄地の活用と、地域活性化を促すプロジェクトとして、合同会社Light gear代表社員・元佐賀県地域おこし協力隊の山本卓さんとともに、むおんきゃんぷを立ち上げました。

気さくに迎え入れてくださるから、初めての方やお一人でも安心。
チェックインを済ませ、説明を受けたら早速キャンプ場へ向かいます!

「無音キャンプ」の本命![キャンプサイトA]

写真:焚火場を中心にしたテントサイト。右側に棚があり、折り畳み椅子やビールケースなどが収納されている。奥の遠景に山が見える

ゲストハウスとは道路を挟んで隣にある、サイトA。
こちらはむおんきゃんぷを代表するキャンプサイトとなっています。

写真:山を望むベンチ席。手前に「むおんきゃんぷ」の看板がある

周りは山々に囲まれ、大自然の景色は最高。

写真:テントサイトに1人から2人用のテントが設置されている風景。テント前に折り畳み式のテーブルセットがある。その横に切り株があり、ランタンが置かれている。遠景に山が見える

むおんきゃんぷのサイトは、自由にレイアウトができるのも醍醐味のひとつです。
お気に入りのキャンプ用品を持ち込んで、思い思いのキャンプサイトを作り上げてみてはいかがでしょうか。

写真:布製の日よけを張ったウッドデッキの様子
ウッドデッキやAC電源なども完備
写真:ウッドデッキに設置された冷蔵庫とシンク
炊事場には冷蔵庫もあり夏場の食材保存も心配なし
写真:洋式水洗トイレの様子。壁や床はきれいに磨かれた板張り
B,C,Dのキャンプサイトからも約500メートル。ゲストハウス山秀朗の共同トイレ
  • 設備:テントスペース、駐車スペース、炊事場、共同トイレ、ウッドデッキ、AC電源完備、薪常備あり(*別料金必要)
  • 定員 :最大8名ほど
  • 駐車スペース:入り口付近。
  • 備考 :共同トイレあり

ソロキャンプや、オートキャンプも[キャンプサイトB,C,D]

サイトB[むおんの丘(ソロ)]

写真:四角いテントサイト。小さな木立に2方向を囲まれている。遠景に山が見える

ソロキャンプ用のBサイトは、プライベートの時間をのんびり過ごすことができます。
焚火台があればエリア内で焚火も可能。
最大2名ほど宿泊できるので気心知れた仲間やカップルでのキャンプもいいですね。

  •  設備:テントスペース、駐車スペース
  •  定員:最大2名ほど
  •  駐車スペース:入り口付近。
  •  備考:水くみ場は「ゲストハウス」 にあり。仮設トイレ近くにあり(ゲストハウスの共同トイレも使用可)

サイトC[むおんの丘(オートキャンプ)]

写真:奥に木立があるテントサイト。左側に車道が見える

車を乗り入れられる、キャンプサイトC。
テント近くに車を停めて必要なものの取り出しができるので、荷物が多くなる家族連れや、キャンプ初心者におすすめです。
もちろんオートキャンプもできますよ。

  • 設備:テントスペース、駐車スペース
  • 定員:最大6名ほど
  • 駐車スペース:入り口付近。
  • 備考:水くみ場は「ゲストハウス」 にあり。仮設トイレ近くにあり(ゲストハウスの共同トイレも使用可)

サイトD[むおんの森(野営感)]

写真:高い木々の合い間の空間。地面は土がむき出しになっている

山を満喫できるサイトD。
区画がないので好きなところで自由にテントを張り野営感を楽しむことができます。

  • 設備:テントスペース、駐車スペース
  • 定員:最大5名ほど
  • 駐車スペース:入り口付近。
  • 備考:水くみ場は「ゲストハウス」にあり。仮設トイレ近くにあり(ゲストハウスの共同トイレも使用可)

手ぶらでもOK!むおんきゃんぷでBBQ

さて、次は夜ご飯の準備です。

写真:木製ベンチが置かれている焚火場。左側は法面になっており、薪を積んだ棚がその前に設置されている

炊事場があり、薪も1セット1000円で購入できるので、持ち物は食材くらい。
あとは、天候のことを考えてカセットコンロを持ち込むと良いかもしれません。

キャンプ場から車で4分ほどのところにスーパー「A-COOPほくざん店」もあります。

写真:A-COOPほくざん店の正面外観
スポット情報(2024年9月6日現在)
スポット名 A-COOPほくざん店
住所 佐賀県佐賀市富士町大字中原488-2
電話番号 0952-57-2114
営業時間 9時30分から18時
定休日 毎週日曜日
駐車場 10台
写真:日よけを張ったウッドデッキ。テーブル席が2組置かれている
写真:夜の風景。左側のウッドデッキ、右側のテントサイトAそれぞれにライトが点いている。背景の山は光がなく暗い。

ウッドデッキなら日差しや雨も凌げます。
お昼から夜まで、お友達や家族と語らいながらゆったりと過ごしてみてはいかがでしょうか。

写真:カセットコンロで鉄板焼きをしている様子。鉄板の上で肉や野菜が焼かれている

+αで楽しめるむおんきゃんぷの企画[テントサウナ]

写真:サウナ用のテント。遠景に山が見える

むおんきゃんぷ場では、日帰り・泊まりで利用可能なテントサウナプランも。
大自然の風で”ととのう”体験ができます。
事前予約時にお願いすると設営の手伝いもしてくれるそうです。
気になった方は問い合わせてみてくださいね。

  • 時間:OPEN 13時/CLOSE 21時
  • 利用人数:1名から8名(テント最大収容人数4名)
写真:テントサウナ用品一式が並べられている様子
テントサウナ1式:テントサウナ、薪ストーブ、サウナストーン、一酸化炭素チェッカー、簡易プール、イス2脚

1日の締めくくりは古湯温泉で

写真:古湯温泉郷の電照看板

キャンプ場から車で約10分という距離で、古湯温泉に行けるのも嬉しいポイント。

写真:英龍温泉の看板。「大浴場・貸切風呂・ご休憩・お食事」と書かれている
写真:英龍温泉の外観。建物の前にプラスチックケースを重ねた物販スペースがあり、花や青果などが並んでいる

こちらの英龍温泉はぬるめのお湯加減で、1日の疲れを癒してくれます。
果物なども販売しているので、夜食に購入するのも良いかもしれませんね。

スポット情報(2024年9月6日現在)
スポット名 英龍温泉
住所 佐賀県佐賀市富士町大字古湯835番地
電話番号 0952-58-2135
営業時間 9時から20時30分
定休日 第3火曜日
料金 【大人】400円(半日券 4時間利用可 休憩含む)
【子供】210円 ※0歳から小学6年生まで
駐車場 30台(無料)
販売品 【タオル】160円(販売)
【バスタオル】500円(販売)
備考 ふるくまホームページ・英龍温泉(外部リンク)

チェックアウトの朝

朝目覚めると周りには壮大な景色が広がっていました。

写真:棚田が広がる山あいの朝の風景

思わず深呼吸したくなるような気持ちの良い朝です。

写真:山あいの朝の風景
写真:ベンチに腰掛けて風景を眺めている女性。奥の山ぎわから朝日が昇っている

ベンチに座って朝の光を浴びることで、今日も頑張ろう!という気持ちに。

1日デジタルデトックスをしただけで、本当に心がすっきりするから不思議です。
この感覚をみなさんも体感してみてください。

むおんきゃんぷに行ってみたくなったら、ぜひお問い合わせを!

写真:キャンプ場の夜景。テントに明かりがともり、空には月が出ている
写真:キャンプ場の朝の風景。木製のテーブルセットが置かれており、奥には稲が育っている田んぼが見える。遠景の山から輝く朝日が昇っている

夜は風の音と虫の声を聞きながら眠り、朝は太陽を浴びて目覚める。
スマホも使わない”デジタルデトックスキャンプ”で心も身体もリセットされることでしょう。
これから秋になると、遠出もしやすくなりますので休日のリフレッシュに、「むおんきゃんぷ」へ足を運んでみてください。

スポット情報(2024年9月6日現在)
スポット名 むおんきゃんぷ
住所 佐賀県佐賀市富士町大字大野古賀1-1
電話番号 090-9790-0040(藤田まで)
※予約・問い合わせは電話にてお願いします
定休日 不定休
料金 ■キャンプサイト料金
サイトA[むおんキャンプ]:3,500円/1名(小学生以下無料)
サイトB[むおんの丘(ソロ)]:3,000円/1名(小学生以下無料)
サイトC[むおんの丘(オートキャンプ)]:3,000円/1名(小学生以下無料)
サイトD[むおんの森(野営感)]:3,000円/1名(小学生以下無料)
■テントサウナ料金
1名:3,000円、2名:6,000円、3名:9,000円、4名以上:9,000円(最大料金)
※別途、キャンプサイト利用料金:3,500円/1名
■テントサウナオプション
薪代:700円
※シャワールームは現在準備中(予価500円)
駐車場 あり
備考 むおんきゃんぷInstagram(外部リンク)
写真:ウッドデッキの様子。テーブル席の奥にライター女性が座っている後ろ姿が見える

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柴田愛梨

愛知県岡崎市出身。お試し移住などを体験し、佐賀の虜に。
現在は海の近く唐津市に拠点を置き、フリーランスで活動中。歴史、やきもの、温泉、おいしい食べ物…そして人の温かさ。佐賀の魅力は数え切れないほど。楽しみながら魅力発信をしていきます!

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    柴田愛梨

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  • 中島丈晴

    中島丈晴

    佐賀を訪れる人は街や町、スポットを創り上げる人々とそこに至るストーリーに共感されているのではと感じています。
    『佐賀経済新聞』運営や『佐賀バルーンフェスタ』広報等を担う中でふと気づく、佐賀の人やスポットのストーリーをお伝えしていきます。

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    福ちゃん

    佐賀県神埼市出身。趣味は、新店めぐり、山登り、映画&ドラマロケ地巡礼。神埼そうめん、北方ちゃんぽん、日ノ隈山山頂からの田園風景が大好き。佐賀の温かい人々との出会いを大切に、地元の魅力を再発見・新発掘できる旅を提案します!

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    YO-WRITE

    好奇心は人を生かす!楽しそうなことには前のめりで向き合いたい、福岡県出身佐賀市在住のサラリーマンです。趣味はミュージアムめぐり。好きな恐竜はステゴサウルス。佐賀で見つけたオモシロ案件を皆さんへお伝えします!!

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    佐賀って実はディープ!知れば知るほどハマる魅力的なスポットと楽しみ方をお届け!
    神奈川県出身、九州を拠点に活動するフリーライター。28歳で福岡へ移住。瞑想が趣味なので、マインドフルネスになれるスポットをご紹介します。

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    佐賀生まれ、理系大学生!食べることやお出かけが好きで、Instagramで佐賀の美味しい情報を毎日発信中。趣味はヨガ、好きな食べ物はプリンとお寿司。ライター初挑戦中ですが、私の記事が佐賀を知る、より好きになるきっかけになれたら嬉しいです!

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    佐賀との県境で育った福岡県在住ライター。虫嫌いで運動音痴なのにキャンプ、サイクリング好き、休日は幼い娘と公園&食べ歩き。私の愛する佐賀は、佐賀平野の田畑を走る神埼北茂安線の風景。小麦畑、水田、収穫後の地平線と、季節ごとの変化がたまりません。

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    高原陽子

    広い空、新鮮な食材、おいしい空気。佐賀はどこを訪れても元気をもらえます。佐賀生まれ、佐賀育ちのフリーライター。海外取材のときは、必ず佐賀の米と佐賀海苔をスーツケースに詰めていきます。一番かわいいと思う生き物は有明海に生息するムツゴロウです。

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